RegionalRubyKaigi レポート (24) 松江 Ruby 会議 03

最初に

2011年7月3日(日)、松江Ruby会議03が開催されました。 島根大学のプロジェクトとして2009年に開催し、産官学で取り組んだ2010年の開催を経て、今回はスタッフを公募し、コミュニティを中心とした開催となりました。

  • 日時:2011年7月3日(日) 13:00〜18:00 (懇親会: 19:00〜21:00)
  • 場所:松江テルサ 4F 大会議室
  • 主催:松江Ruby会議03実行委員会(Matsue.rbほか公募による有志)
  • 後援:日本 Ruby の会
  • 動画による中継(USTREAM): http://www.ustream.tv/channel/matsuerubykaigi03
  • 公式HP:http://regional.rubykaigi.org/matsue03
  • 来場者数:59名(スタッフ含む)
  • Ustreamによる視聴者数
    • 当日のユニーク視聴者数:230人
    • 平均視聴者数:35人

開会(13:00〜13:15)

実行委員代表の高尾宏治氏より開催の挨拶および、今回の松江Ruby会議03の開催についてのお話がありました。 またドラえもんのうたを使ったゲームを会場全員で行い、参加者の気持ちが和らぎました。

基調講演(13:15〜13:45)

「世界最初のRubyユーザ」

まつもとゆきひろ氏のご都合により、イベント当日は出席が難しいとのことでしたので、事前にビデオ撮影したものでの基調講演でした。

Rubyを利用したシステム開発の事例紹介(14:00〜15:45)

「ユーザーとともに取り組むRubyによる開発」(株式会社出雲村田製作所 宇畑洋介氏)(株式会社テクノプロジェクト 鶴原隆一氏)

Rubyアジャイル開発のユーザー側、システム会社側の両面からのレポート・開発側の感想として、本でいくら読んでも実感が湧かなかったことも読むより実践が重要だと。また、Rubyは生産性向上のツールが豊富だったので 良かった。(鶴原氏) ・システム部門の改革。Rubyアジャイルを通じて、ビジネス価値を創造できる。(宇畑氏)

会場には、アジャイル侍 角谷さんを迎えて贅沢な講演でした。 最後に、「成功の原因は、互いにお金のやり取りが無かったからか?」との質問があり、逆に現場レベルで、コミュニケーションを密に取ることで、アジャイルプロジェクトを成功に導くのではと感じました。

「Rubyのアプリケーションのためのテストべッドサーバの概要と活用方法」

仮想マシンを使って、ブラウザ経由で多数のOSを扱えるテストベッドサーバに関する事例紹介でした。 OSS開発でよく挙がる問題の一つに「多数のプラットホーム上での動作検証」があると思いますが、個人ではどうしても限界のあるこうした問題への一つの解決策になるのでは、と思いながら聞かせて頂きました。 実現に当たって注意した点として、「枯れた技術を採用する」ということを意識していた、という説明が印象に残っています。

先取りRuby会議2011(16:00〜16:45)

2011.07.16より開催されるRuby会議2011において、発表予定の4つのプレゼンテーションの概要の発表がありました。

「CRubyGC の並列世界」(株式会社ネットワーク応用通信研究所 nari氏)

機械のトラブルがありましたが、最終的に発表ができました。並列マークの概要、制限についても言及がありました。ユニークなイラストも手伝って GCがより身近なものになったのではないかと思います。

「Rubyマスターへの道」(株式会社ネットワーク応用通信研究所 原 悠氏)

本番の 2 週間も前であるため、残念ながら資料が間に合わなかったとの事でしたが、それをもネタにする原氏らしいスライドの作成で場が和みました。 今回は本番の代わりに氏の提案する Enumerable.lazy.map の紹介がありました。 これはきっと、より直感的なコードを書く技術を身につける事が 10 年後にはRuby マスターになるための道筋という事なのかもしれません。

「JIS X 3017 の読み方」(株式会社ネットワーク応用通信研究所 前田 修吾氏)

人間にとってやさしくある(直感的である)コードを書くためには、実は細部は複雑で、それを誤解のない文章にするから Ruby の JIS 規格は難しいようです。 そんな複雑な機能の仕様は必要な部分だけを読む事が重要との事でしたが、実際に実行しながら読む事で、慣れれば案外読みやすいのかもしれないと思いました。

「MacRuby on Rails 〜MacRuby から見た cRuby〜」(株式会社ネットワーク応用通信研究所 高尾 宏治氏)

MacRuby が Mac で Ruby や Ruby on Rails を動作させるのには越えるべき山がまだ沢山あるようです。ネイティブの機能を多用して MacRuby が完成すれば、cRuby との性能比較などにより、お互いが進歩する事が理想と感じました。

ライトニングトークス(17:00〜17:45)

当日受付も含め、10名の参加者によるライトニングトークスが行われました。

  • 「Ruby新リファレンス(るりま)5分アピール」(橋本 将氏)
  • 「勉強会!やったもん勝ち!!」(あみだく氏)
  • 「広島Rubyの紹介」(TKT氏)
  • 「Rubyと松商」(大屋 純一氏)
  • 「松江市のRubyに関する取り組み」(森脇 直則氏)
  • 「ルビーとわたし」(小数賀 崇氏)
  • 「Ruby合宿2011夏 & OPAL SNS」(くらっと氏)
  • 「新たなコミュニティ活動始動!」(鶴原 隆一氏)
  • 「Ruby + HTML5」(井上 裕之氏)
  • 「『社労士Rubist』という新ジャンルを目指して」(内部 高志氏)

閉会

高尾宏治氏より、今回の開催の振り返り、そして来年の松江Ruby会議に向けての思いなどのお話があり、松江Ruby会議03を閉会しました。

更新日時:2011/09/15 16:47:43
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参照:[Rubyist Magazine 0035 号] [Rubyist Magazine 七周年] [0035 号 巻頭言] [各号目次] [prep-0035]