あなたが南米のRubyカンファレンスに参加するべきn個の理由【後編】

書いた人:yhara (注釈:nari3)*1

はじめに

筆者らは 2011 年 11 月、南米で行われた二つの Ruby カンファレンス、RubyConf Argentina (以下 RubyConf AR) および RubyConf Uruguay (以下 RubyConf UY) に参加した。本記事はその旅を記録した旅行記である。

日本からアメリカを経由してアルゼンチンに渡り、二日間に渡って開催された RubyConf AR に参加したところまでを書いた前編はこちら。

ウルグアイにて

11/11 金 - 移動日

この日はウルグアイへの移動日。朝、ホテルで Michel さんと待ち合わせて、空港へと出発する。ブエノスアイレスには 2 つの空港があるが、最初に来たエセイサ国際空港ではなく、アエロパルケの方。成田と羽田的な感じか。

空港に着いて車を降りて、「ちょっと海の写真撮っていい?」と聞くと、「いいけどそれは川だよ」との返事が。ラプラタ川でかすぎる…*2

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これを渡ると対岸はウルグアイ。フライトは 1 時間くらいらしい。

空港のカウンターでスーツケースを預けようとすると、「一個につき 30USD かかる」と言われて払う。何代なのかは分からなかった。外貨獲得に余念がないのか。一方、小さなカバン一つで南米に来た nari3 は代金を払わずに済んだが、一体それでどうやって一週間以上旅行できるのかと Michel さんと首をひねる*3

航空会社は Pluna。ウルグアイの代表的な航空会社らしい。機体のグラデーションがとても美しい。

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ラプラタ河を斜めに飛び、ウルグアイの首都モンテビデオへ。機内でガイドブックの絶景写真を見ながら、eto さんと「行きたいですねぇ」とか言ったり。

B22 地球の歩き方 アルゼンチン チリ 2012~2013(地球の歩き方編集室 編) B22 地球の歩き方 アルゼンチン チリ 2012~2013(地球の歩き方編集室 編)

午前

到着したカラスコ国際空港はとても綺麗だった。外は青空。そういえば、旅行中はほぼずっと晴れていたな。

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空港で RubyConf UY のスタッフ陣に出迎えてもらう。人が多いと思ったら、そのうちの 2 人はブラジルから来た学生だったらしい。2 台の車で移動することに。

そういうわけで、Michel さんとは別れて、eto さん、nari3 と車でホテルに向かう。運転は Pablo さん(@pdejuan)。ウルグアイの歴史に詳しくて、いろいろ教えてもらう*4

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少し走ると海沿いに出た。…と思ったらまたもや川。そうだった。地図で見ると、この辺は海に出るぎりぎりのところみたい。

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ブエノスアイレスとはまた植生が違って、なんだか南国のリゾートっていう感じ*5

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取ってもらったホテルは「プラザ・フエルテ」というところ。内装が素晴らしいんですが、写真を取り忘れた。うーん、最初からリポートするつもりで撮らないとダメですね…。来年行く人はぜひ気をつけてください。サイトに動画があったので貼っておきます。

シックな内装で、2 人用の部屋は 2 階建 (!) になっていて上の部屋に大きなベッドと、下の部屋に小さなベッドがある。正直なところ、上の部屋でも余裕で 2 人寝れたのではないか。

ただ一つ謎だったのは、バスルームに LAN の口があったこと。あるいは電話線…*6

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エレベーターが、すごく由緒ありそうな感じで格好良かった*7

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ホテルでしばし休憩。このあとは、モンテビデオのコワーキングスペースに案内してくれるらしい。Pablo さんがホテルに来られて、近くの駐車場*8まで歩いて移動。宿は治安の良いところに取ったけど、念のため荷物やカメラはしっかり持った方がいい、とのアドバイスを受ける。リュックを前に回して気をつけながら歩く。

このあたりは観光地寄りなのか、土産物屋の露天が出ていたりした。店員さんが例のマテ茶を飲んでいる。ウルグアイでもポピュラーなドリンクのようだ。 最近、コカコーラから『太陽のマテ茶』*9という名前でペットボトルのが出たが、南米ではホットで飲んでいるところしか見なかったな。

駐車場で車を出して、郊外へ向かう。ウルグアイでは車が高いので、1 台を長く乗る人が多いんだとか。前の車はチェリー QQという中国車*10だった。

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再び海もとい河沿いを走って、さらに郊外へ向かう。

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午後

着いたのは Cubox 社などの入っているコワーキングスペース、CoworkingMVD。MVD はもちろん、この街モンテビデオの略。Cubox は RubyConf UY のトップスポンサーです (同名の超小型 PC があるらしいけど、多分関係なし)。

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あと、Michel さんのいる Cytrusbyte も入っていた。Cytrusbyte はいろんなところにオフィスがあるんだな。

壁にマリオのシールが貼ってあったり、庭にバスケットゴールがあったり*11

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ウルグアイの通貨 (UY ペソ) を持ってなかったので、例のブラジルからの 2 人組と一緒に現金を手に入れに行く。 2 人はもちろんポルトガル語を話せるんだけど、旅行中はスペイン語で会話するんだって言ってた、ような気がする。その方が面倒が少なかったりするのだろうか。

両替所があったので、US ドルから少し両替する*12。1USD≒4AR ペソ≒20UY ペソ。

昼飯に出前の Chivito をごちそうになる。チビートというのはウルグアイで食べられる「お好み焼きくらいでかいサンドイッチ」みたいなもの。肉とか野菜とかが挟まっている*13

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Michel さん、nari3、eto さんと食べながら雑談をする。eto さんはアメリカ経由ではなく、ドバイ経由で南米に飛んだので、アフリカの砂漠やブラジルのアマゾンが機上から見えたらしい。Google Earth のように (笑)。「砂漠を上から見るとシムシティみたいだよね」「河がないんで、上級者向けマップですね」みたいなどうでもいい話をする*14。チビートは頑張ったけど完食ならず、1/4 くらい残しました。ごめんなさい…*15

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コワーキングスペースにいた人から、「日本に行ってみたいんだけど、東京は安全なのか?」という質問を受ける。そりゃ、そう思うよなぁ*16

オーガナイザーの人から、明日はサッカーの南米予選、ウルグアイ vs チリの試合があると聞く。みんなで行くので、行きたければチケットを予約するよとのこと。なんとなんと。

夜は別の場所に移動して夕食を食べる*17。大きな長テーブルに座ったと思ったら、後からどんとん RubyConf UY のスピーカ陣が集まってきた。

僕のテーブルは Michel さんとか Thais さんとかがいて、自然言語の興味深い話をしてたのを覚えている。スペイン語では乾杯のときに「Salut (サルー)」と言うが、これはフランス語では軽い挨拶だとか。Thais さんはブラジル生まれなのにスペイン語ができないからちょっと恥ずかしい、とか。南米のスペイン語では、親しい二人称に tu ではなく vos を使うとか (そういえばさっき入り口で地元の人が vos って言ってたような…)。同じ名前でも、国によって男性名だったり女性名だったりするだとか (この辺、僕の聞き取り力には大いに疑問があるので、嘘書いてるかも知れません) 。

今夜のメニューはもちろん (?) Asado。アーロンさんはプレゼンの題名を「Who makes the best Asado?」という謎タイトルにしているので、アルゼンチンで食べたのとどっちが美味しいかジャッジする義務を負っているのだが、別のタイトルにすれば良かったと後悔している様子。Asado のジャッジも NP-hard のようだねなんて話をする。

夜 11 時近くなっても誰も帰る気配がないので (ウルグアイの人はアルゼンチンよりさらに宵っ張りだとかなんとか)、eto さん、nari3 と一緒にお先に失礼した*18

明日は RubyConf UY 初日。ラストに僕の発表があるので、スライドをもうちょっと直しておきたい。けどその前に、ソファで一休み…

11/12 土 - RubyConf UY 1 日目

…というのが最後の記憶で、気づいたら外が明るくなっていた。ソファで一晩寝てしまったらしい。さすがにびっくりしたが、旅が始まって一週間、そろそろ気力だけではカバーできない疲れが出ているのかも知れない。

朝食はホテルで食べられたらしいのだが、eto さんからそれを聞いたときには時すでに遅し。出発の時間に。Pablo さんが車で会場まで送ってくれた。

入り口でパンフと T シャツを受け取る。そういえば、参加をお願いしたときに T シャツのサイズを聞かれていたっけ。

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RubyConf UY の名札 (写真右端) は、2 つ折りになった内側に、カンファレンスのプログラムが「表と天地逆に」印刷してある。こうしておくと、首に下げたままプログラムを見ることができると。なるほど賢い。

会場は RubyConf AR より少し小さくて、「小ホール」って感じのところ。座席は段になっていて、机や電源が使える席もある。スペイン語の講演については、RubyConf AR と同じく貸し出しヘッドホンによるリアルタイム通訳があった。

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昨年の南米 RubyConf のうち、ウルグアイ、アルゼンチン、ブラジルは録画が公開されているのを確認している。URL は以下。

ただ、UY の動画は同時通訳の音声が録画されてないのと、スライドが撮れてないやつがあるため、見れるやつは以下のものくらいかも知れない。

本記事は旅行記なので、講演内容についてはあまり触れない。nari3 のブログを参照してほしい。

お昼は、地球の歩き方に載ってた (らしい) レストランへ。eto さんの頼んだステーキがすごい大きかったんだけど、写真ではあんまり分からないかも。 昼からこんないい食事していいのか*19っていう感じだけど、「旅行中の飯代は気にしない」方針の人が集まるとこうなるっていう。しかもちょっとだけお酒を飲んでしまった*20

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午後

午後は頑張ってスライドの直し。RubyConf AR での結果をもとに、話すトピックを絞り込んだり、説明を詳しくしたり。

僕の発表は 1 日目のトリで、その前がアーロンさん。アーロンさんの発表が始まると、オーガナイザーの Diego さん (@oboxodo) から部屋の外に呼ばれた。1 日中カンファレンスのために走り回ってるみたいで、息せき切ってた。

相談は、時間が押してるので、若干短めにできないかとのこと。もちろん OK する。サッカーもあるしね。

トークはアルゼンチンほどウケなかったような気がして若干緊張しながら喋ったけど、終わったら暖かい拍手が。単にウルグアイの人がシャイなのかも。

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夕方

初日のクロージングを終えて、いざサッカーへ。なんとバスが 1 台貸し切られていて、スピーカはほとんど来てたんじゃないかな。

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実はサッカーの試合を生で見るのはこれが初めて*21だった。初めてがウルグアイ vs チリとか、人生分からないものだ。観客はほとんどウルグアイの人で、写真右端の赤いエリアがチリ。

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みんな点が入ると喜んだり、チャンスを逃すと悲しんだり。でも結果的には、ウルグアイ 4 対チリ 0 という大勝利だった*22

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サッカー観戦が終わったあとは、共同オフィスで荷物を回収。 そこに言語実装っぽいスペイン語の本があったので、中を見てみる。 チューリングマシンが「maquinas de Turing」とかなってて格好いい。

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ウルグアイでも Heroku 提供の Drinkup があるということで、一応顔を出してみたけど、疲れていたのですぐ帰宅してしまった。あと、サッカーに行ってたせいで飲み会も後半ぽかったし。 向こうの人からは「日本人は酒飲まないなあ」と思われているかも知れないので、飲み力に自信のある方にぜひ今年の南米 RubyConf に遠征していただきたい。

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この日はちゃんとベッドで寝た。やっぱり、自分の出番が終わると気楽になるね。

11/13 日 - RubyConf UY 2 日目

前日は朝食を食べ逃したので、この日はちゃんと起きて朝食へ。ちょっと分かりにくい場所の階段を上る*23と、 確かに朝食が用意されていた。

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パンとかチーズとかを自分で取るスタイル。果物が美味しい。

コーヒーは要るか聞かれた (気がした) ので、cafe con leche と答える。coffee with milk、つまりカフェオレですね。

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そういえばミネラルウォーターも、炭酸入りは「コン・ガス」と言う。炭酸なしは「シン・ガス」。con gas は何回か頼んでみたけど、食事と一緒に飲むのは sin gas の方がいいなぁと思った。でも eto さんによると、con gas の方が「中身を普通の水に入れ替えられている可能性がない」ので、旅行先によっては安全なのだとか。蛇口から飲める水が出てくる日本にいては思いつかない発想だ。

ベランダから周りが見渡せた。

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1 日目は Pablo さんが送ってくれたのだが、2 日目はどうやら送迎はなさそうだった (分かってなかった)。1 日目はスピーカだったから送ってくれた、ってことだったのね。タクシーを拾って会場まで移動。

ウルグアイのタクシーは、アルゼンチンと違って運転席と後部座席との間がアクリル板で仕切られている。 客が強盗になる場合の方が多いからなんだとか。ひええ。

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午前

2 日目の開場前には、地元の人と少し話す機会があった。Smile について褒められる。 スライドに書いただけの github ページを開いてくれたことが嬉しい。 スペイン語の技術情報はあんまりないから、プログラマは英語を学ばないとどうしようもない、みたいな話をしたような。

昨日 Lightning talk の募集が書かれていたボードに、octocat の絵が。サッカーボールを付け足す eto さん。

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この日のオープンニングは、トップスポンサーである Cubox 社の紹介ビデオから。かっこいい広告。

この日の昼食は外には行かなかったような気がする。RubyConf AR 同様、会場でパンとかが無料で食べられるので、それを食べる。写真のパイっぽいやつは「エンパナーダ」。肉とか野菜が入っている。コーヒーも相変わらず、無料とは思えないほど美味しい。

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ロビーには、Kinect で画像を操作できるデモの展示があった。指さしでカーソル移動、手を広げると一覧表示、みたいな感じ。面白かったが、10 人とかたくさんの人がいっせいに横切るとソフトが落ちてしまうバグがあったらしい。デバッグに人手が要りそうなバグである (物理的な意味で)。

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午後

初日と同じく、トーク内容は nari3 のブログを参照のこと。

僕はといえば、ライトニングトークに出てきたプロジェクトの一覧を作ったりなんかしていた。ずっと人の話を聞いていると、自分も何か手を動かしたくなるよね。

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最後の発表は、Pivotal Labs の Ian McFarland による基調講演 (録画はあるんだけど、音声がとぎれとぎれになってしまっているので閲覧は厳しいかも) 。

時間がけっこう押してて、アルゼンチンほど感動のラストにはならなかったか*24。でも皆さんお疲れさまでした。RubyConf AR よりも、スペイン語の発表が多かったような気がする。招待講演でない、南米が地元の人が多かったってことかな。

ついに、3 人での最後の晩餐。地球の歩き方を見て決めたような気がするから、El Fogon だったかな。最後なのでちょっと高めのワイン*25。幸せな食事*26

メニューは英語があったりなかったりするので、スペイン語の辞書があると食事がより楽しめると思う。勘に頼ってなにが出てくるかどきどきするのも楽しいけどね。

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モンテビデオの夜。

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歩くのが怖いという感じではないが、それでもショーウィンドウには鉄格子がかかっていたりする。夜の一人歩きは避けた方が良いのかも。

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ホテルに戻る。eto さんは翌日からブラジルに行くので、「Hasta la vista (また会う日まで)」。

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11/14 月 - モンテビデオ散策

いよいよ南米最終日である。ホテルで朝食を食べていたら、eto さんと会った。早い la vista。

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新聞を読むふりなどしてみた。もちろん、中身はスペイン語なので「Mexico」ぐらいしか読めるところがない。

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アルゼンチンへの飛行機は夕方発。16 時にホテルで Michel さんと待ち合わせ、飛行機でアルゼンチンまで一緒にいく約束になっている。それまでは特に予定がない。 ここまでの旅は盛り沢山なハードスケジュールだったので、ゆっくりした気分に。

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宿をチェックアウトし、荷物を預けて nari3 と散歩に出る。「そういえば、ウルグアイ入国のときに、『滞在中は常に持ち歩いてください』って書かれた書類を書いたよね」と言ってみると、「え、そんなのありましたっけ?」との答え。大事な物から順に捨てる男、中村成洋*27。革新的なガベージコレクタを生み出すためには、多少の犠牲 (誤判定) は仕方ないのかも知れない*28

午前

港の近くに市場があるらしいので、そこまで歩いてみようということに。 もう eto さんがいないので、ちょっと緊張する。あそこを歩いてるおじさんが悪意のある人物だったらどうしよう、どこから攻撃してくるのか!? (ゴゴゴゴ…) みたいに過敏になりつつ散歩する*29

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海 (河) が近いのを知っていたので、河辺に寄ってみることに。地元のおじさんに話しかけられたんだけど、何を話したんだか忘れてしまったなぁ*30。自転車レースがあるのか、たくさんのレーサーが練習 (?) しているのを見かけた。

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河辺から戻って、市場へ向かう。この落書きはパックマンか?*31

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神殿みたいな建物があったり、このあたりは独特な町並み。

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メルカド・デル・プエルトに到着。直訳すると「港の市場」か。近くに港があり、そこからアーロンさんが話していた (前編参照) アルゼンチンまでの船が出るのだろう。

市場という名前ではあるけど、レストランとか土産物屋とかが集まっていて、観光地的な感じ。ここまでおみやげを買うチャンスがほとんど無かったので、いろいろ買い物をする。支払いはウルグアイ・ペソ。

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買い物を終えて、やることも無くなったので、ふたたび徒歩でホテルへ向かう。

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右端の落書き、写真を撮ったんだけど、あとで地球の歩き方を見たら同じ落書きの写真が載ってた (笑)。

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昼はどこで食べるか特に決めてなかったけど、「カリフォルニア ブリトー」というファーストフード店があったのでトライしてみる。 といっても、表示がスペイン語しかなく、システムが全く分からないので、しばし他のお客さんの注文を凝視する。

どうも、最初に生地を選んで、そのあと具を選ぶシステムのようだ。肉っぽいもの、トマト、チーズ、サルサソースなどが アイスクリーム屋さんみたいに小分けされたケースに入っていて、それを指さしながら注文していく。 具は何種類追加しても同じ料金みたいだったが、盛るのは店員さんなので、一定量になるように調整されるんだろう。

トマト、チーズ、肉、Arroz を選んでみる。 具を乗せた生地はアルミホイルに包まれオーブントースターへ。 非常に美味しかったので日本にも来ないかなぁと思ったんだけど、どうも南米大陸にしか出店してないみたいで残念。

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ここで面白かったのは、具として Arroz、つまり米が選べること。サラダに米、って日本人的に想像できなかったんだけど、 マカロニサラダがあることを考えると妥当なのかもしれない。あと品種も多分日本のとは違うんだろう。

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時間が余ったので、テアトロ ソリス (劇場) に入ってみる。ホールは見れなかったけど、階段に劇の写真が貼ってあってそれを眺めたりした。あと売店があって、メモ帳をひとつ買った。

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夕方

時間になって、ホテルで Michel さんと落ち合う。車だと思ったら、地元の人が僕たちを空港まで送ってくれるらしい。ありがとうございます。

空港に着いて列に並ぶ。Michel さんはなんだか眠そう。聞くと 3 時まで GitHub Drinkup で飲んでいたらしい。 nari3 が「飲み会はそこで終わったのか?」と聞くと、3 時は GitHub が飲み代を持つのを打ち切った時刻で、一部の人はもっと安い店に移動して続きをしていたそうな。

「そろそろ日本食が恋しいんじゃない?」と言われたけど、意外とそうでもなかった。むしろ Michel さんが日本食を恋しがってたりして (笑)。Michel さん宅には炊飯器があって、アルゼンチンではかなり珍しいらしい*32

国をまたぐので、また出国・入国カードを記入する*33。ほぼ飛行機の乗り換えのたびにこれが必要だったので、これ書くのはすごい速くなったと思う*34

帰路はふたたび Pluna。行きと色違いの機体で、こっちも美しい。

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アルゼンチンに着いて、Michel さんともお別れ。「来年は日本の Rubyist 全員と来てよ」なんて約束をする。また会う日まで!

ヒューストン行きの便が出るまで、4 時間ほど間がある。まだゲートが決まっていないので、どこで待てばいいのかもはっきりしない。仕方ないので売店 (免税店) を見たりして過ごす。nari3 がペソを消費しようと頑張っていた*35

時間になって、アメリカはヒューストン行きの飛行機に乗る。機内が寒いのは行きのときに分かってたにも関わらず、防寒着をスーツケースに入れたまま預けるというミスを犯す。乗り継ぎだから、ウルグアイの時点で防寒具を出しておかなければいけなかったのだった。しまった。寒さを我慢しながら機内食を食べたらちょっとお腹を壊した。

(おまけ) 家に帰るまでが遠足です

11/15 火 - ロサンゼルス

夜が明けて、ヒューストン空港に着く。行きも経由した空港なので懐かしさを覚えるが、ロサンゼルスへの乗り継ぎまで 1 時間しかないのでゆっくりしてはいられない。

イミグレーションの列に並んでいたら、「○時×分まで搭乗のお客様はこっちへ」的な案内をされる。それでも間に合うかどうか不安な時刻。手荷物検査でまた並んで、ゲートを確認し、全力で走る。

ゲートに着いたのは定刻 4 分前。が、カウンターに誰もいないのでちょっと待つ。シートに座ってた人から「この便はもう満員だよ」みたいなことを言われる。満員…? 何かの間違いだろう、と思っていたら、nari3 が飛行機が切り離されるところを目撃*36。完全に乗り過ごしたらしい。日本の空港のように甘くはないのね…。

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サービスカウンターに案内され、ダメもとで「日本語分かる人いませんか」と聞いてみるが居ないとのこと。こういうシチュエーションになると、語彙が足らないのか会話がかなり難しい (アメリカは英語が通じるから南米より楽だろう、と思っていると、ネイティブすぎて逆についていけなかったりする) 。

最初に英語できないアピールをしてしまったせいか、あんまり会話が成り立たなくてお姉さんがキレ気味になる*37が、なんとかロサンゼルス行きの次の便を予約してもらえたらしい。そこから先は ANA だから、ロスまでたどりつけば日本語で何とかなるはず…。

1 時間ほど待って、ロス行きの飛行機に乗る。帰りが 1 日遅くなるので、会社には nari3 が連絡してくれた。ソフトバンクの、1 日いくらの海外ローミングを使用しているらしい。

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LAX (ロサンゼルス国際空港) に着いて、まずは ANA の発着する建物まで歩く。 カウンターで「お待ちしておりました」と言われる。事情を話すと、「空港で 1 日過ごして夜中発の便に乗る」「LA で一泊して翌日の同時刻の便に乗る」という二択を提示される。一泊するなら、空港近くの宿を手配してくれるとのこと。迷ったが、ここから夜中まで寝ずに空港内で時間を潰すのは体力的に厳しいと思い、ホテルをお願いすることに。

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余談だけど、この ANA のスタッフさんの英語は非常に印象深かった。発音がまるっきり日本語なんだけど、アメリカでの仕事を完璧にこなせるであろう英語力で。例えば、「飛行機に乗り遅れた乗客が 2 人いて、部屋が空いているか確認してほしい。部屋はダブルベッドかシングル 2 つが良い」という 2 つの文を「however」で繋ぐって発想は自分の中になかった (発音は「ハウエバー」だったけどね*38) 。

スタッフさんにお礼を言って、巡回バスに乗り空港近くのホテルへ。5 分か 10 分くらいだったかな。チェックインすると、部屋に入れるのは 14 時までとのことで、しばらくロビーで時間を潰す。

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14 時になって、部屋に入る。やれやれ、といった感じ。部屋はとても良い雰囲気で、これで 80 ドルならリーズナブルだなと思ったが、ANA の紹介なので割り引かれてるんだろう。nari3 がテレビを付けたが、夫の浮気について弁護士を挟んで妻と愛人が口論する内容で、「もう流暢な英語は聞きたくねぇ!」という気分になって消してしまった*39

目が覚めたら夜。食事をしないといけないが、ホテルにはホテル価格なレストランしか存在しない。パンが無ければお菓子を食べればいいとは言うが、ステーキしか無い場合はどうすればいいのか。

ネットで調べると、少し歩いたところに Melody Bar という店があるらしい。口コミの評価は高い。ハンバーガーが美味しそうだ。 ロサンゼルスの治安がよく分からないので不安だったが、危険度マップを見てなんとかなるかな…?と判断。 散歩がてらに歩いてみる。

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道はまっすぐ行くだけだったので、すぐに店が見つかった。 「Melody Burger」とビールを注文。ビールはいろいろ選べたけど、アメリカのビールってことで Anchor Steam を選択。おいしかった。「なんで南米の RubyConf に行ったはずなのにロサンゼルスでハンバーガー食べてるんだろう」って、ちょっとだけ思ったけど。

11/16 水 - 帰宅

ホテルの 1F にカフェ的なところがあったので、そこでパックの果物 (ホテル価格) を買って朝食にする*40

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さすがにこれ以上のトラブルは御免なので、万全を期して早めに空港へ向かう。 出国審査を済ませて空港内へ。時間があるので空港内を散歩してみたが、小さい売店くらいしかない。LA よりヒューストン空港の方が大きいのだろうか。US ドルの硬貨を消費するために、炭酸水を買ってみたりした。待合所にサムスン提供の電源があり、PC を繋ぐことができた。

長時間のフライト。ではあるが、帰りは西に向かって飛ぶので、なかなか日が沈まない長い一日になるのである。機内食を食べるが夕食なのか、昼食なのかよく分からない感じ。シートの機材で音楽を聴いたりして過ごす*41

夕方

成田着。ついに日本へ。日本語と日本円が使えるのが感慨深い。

羽田、米子空港、松江駅と逆順にたどって帰宅。

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おわりに

あなたが南米の Ruby カンファレンスに参加するべき n 個の理由、ここまで読んでくれたあなたなら必ず見つけてくださったものと思う。 旅の楽しさが少しでも伝わり、「行きたい!」と思っていただければとても嬉しい。 今年も RubyConf AR は 10 月 19、20 日、 RubyConf UY は 11 月 2、3 日という日程で行われる予定である。RubyConf BR は 8 月 30、31 日

蛇足だけど、費用について少しだけ書いておく。僕は AR・UY ともにスピーカだったので、ホテル代は払わなくて良かった。 ウルグアイ・アルゼンチン間の飛行機は立て替えてもらって USD で現地精算。アルゼンチンまでの飛行機代は出ないと思っていたけど、 最終的に「yhara の飛行機代は RubyConf AR/UY で折半」「nari3 の飛行機代は出ない」というよく分からないことになった (もうちょっと英語力があれば、どういう計算なのか詳しく聞けたんだけど…)。支払いは PayPal に USD で振り込んでもらった。 たぶんそれが一番簡単だと思う。そこから日本の銀行に日本円に変換して送金し、nari3 は AR のみスピーカだったので、3 分の 1 を nari3 の口座に振り込むことにした*42

ともあれ、飛行機代が自腹だったとしても充分な旅だったと思う。 もし今年 (以降) 参加したいという方がいれば、筆者 (yutaka.hara.gmail.com) までご一報いただきたい。「日本から Rubyist が行くよ」と伝えれば、僕たちがバーベキューやサッカーに連れて行ってもらったようなイベントにきっと混ぜてもらえることと思う。せっかくなら、南米 RubyConf の旅を 120% 楽しんできて欲しい。

それでは、日本と世界の Rubyist の親交が深まることを願って…ご愛読ありがとうございました*43

著者について

yhara (原 悠)
(株)ネットワーク応用通信研究所所属。弊社は鰻を食べたいプログラマを募集しているようですよ。松江または東京に近い方はぜひ。
nari3 (中村 成洋)
(株)ネットワーク応用通信研究所所属。一緒に鰻食べましょう :)

更新日時:2012/05/24 22:32:20
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参照:[Rubyist Magazine 0038 号] [0038 号 巻頭言] [Rubyist Magazine 八周年] [各号目次] [prep-0038]

*1 写真は yhara または nari3

*2 空から見ると川の色が茶色で「チョコレートみたいだよね」と話していた

*3 帰り際に「Chivito Bag」と命名された

*4 @pdejuan さんがすごくいい人で、紳士だったのが印象的。

*5 川を挟むだけでまったく街並みが違う、というのには驚いた。川がでかすぎるのも困りモノ。

*6 「ぼるけぇぇぇ」とか言って遊んでた。スペイン語で「なんで?」という意味。

*7 ほら、よく映画に出てくるアレのやつですよ、アレのやつ!

*8 駐車場の出口が異様に狭く、ある車は壁をこすって出てきた…。ワイルドだなぁ。

*9 「『太陽のマテ茶』は紅茶に味が似ててまずい」と言われてから私はこのマテ茶を飲めなくなってしまった。南米ではがぶ飲みしてたのに。ホットのマテ茶の方が美味しいと思う。

*10 タクシーもこれが多かったと思う。日本車は高級だからあんまり買えないそうだ。

*11 内装がとにかくおしゃれ。ヨーロッパの豪邸みたい

*12 英語が通じるかわからなかったので両替所のおじさんに「Change」とだけ言ったら、大変機嫌を悪くされてしまった。次回からは気を付けねば。

*13 Michel さんが「チビート・コンパクション」と言っててウケた

*14 Michel さんはさすがにこのジョークが分からず、eto さんもわかっていなかったが、私はツボに入ってしまって長い間笑ってた

*15 Michel さんも「これ多すぎだろ」と言ってたので、やっぱ相当な量だった

*16 eto さんが真摯に答えていた

*17 ワインカウント+=1

*18 タクシーの運転手さんが英語わかるみたいで助かった。だって私以外全員寝てたんだもん… (心細い)。

*19 店の中はスーツの皆さんが沢山いる高級店。アーロンさんが「こんな雰囲気だからもっとビジネスの会話をしましょう」といって、「どこの土地を買ったほうが儲かるかね?」とか eto さんに言ってて笑った

*20 ワインカウント+=1

*21 実は私もプロの試合を生でみるのは初めて

*22 すべてスワレスという選手がゴールを決めた。この選手は 2010 年のワールドカップでハンドでゴールを防いだという有名な選手だ。翌日の新聞でも見出しになっていた

*23 屋根裏に行くみたいな階段。一度に一人通るのがやっと。

*24 みんなあっさり帰っていく。もしかしてサッカーでもあるのかしら?

*25 ワインカウント+=1

*26 美味しい食事を食べると無言になる 3 人であった

*27 東京-出雲間の航空券を捨てた前科あり http://d.hatena.ne.jp/authorNari/20090721/1248163869

*28 ちょww

*29 市場のおっさんに「おれの写真をとってくれ」と言われて、快く写真を撮ったがアレも一歩間違えば危なかったかも

*30 サッカーの話をしたかなぁ。日本人のサッカー選手がウルグアイに三人いるみたいで。安いユニフォーム買いたいなら店を教えるよ、と言われた気が。

*31 落書きもいちいちおしゃれな街

*32 Michel さんから「日本にいったとき、日本語は全部かっこよくみえたんだけど、君から見てスペイン語はどうみえる?」と質問された。「いや、フォントにもよるんじゃない」とか言うと笑っていたが…。日本語って特殊なのかもねぇ

*33 中村が大事な書類を捨てた件はあまり問題にならず

*34 ぎりぎりの時間だったので急いで書いた。アナウンスで我々の名前が呼ばれたのだが、なぜか名前呼ぶたびに笑っていた。スペイン語でなにか変な意味が…?

*35 「オペレーション・ノーモア・ペソ」という作戦名をつけてはしゃいでた

*36 (^o^)/ポーズをまさか本気でするとは…

*37 超怖い

*38 「if」は「イーフー」

*39 なんとw

*40 チップを払うタイミングがわからず…。カウンターのところにチップ入れがあるのに後で気づいた。

*41 ワインカウント+=1。合計 8 回ワイン飲んだみたいですね…

*42 助かりました :)

*43 ありがとうございました!