RegionalRubyKaigi レポート (38) 九州 Ruby 会議 02

書いた人:永井 秀利

RegionalRubyKaigi レポート 九州 Ruby 会議 02

開催概要

開催日
2013 年 4 月 14 日 (日)
開催場所
バイエルン福岡
主催
九州 Ruby 会議実行委員会 / Rubyist 九州
開催情報 (Doorkeeper)
http://rubyist-kyushu.doorkeeper.jp/events/3342
参加者
約 40 名
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はじめに

「九州 Ruby 会議」の名前を付けた地域 Ruby 会議としては2回目となります。 前回 (九州 Ruby 会議 01) が 2008 年 12 月のことですので、極めて長く間が開いてしまいました。 01 で規模を大きくしすぎてスタッフが燃え尽き症候群に陥っていたようです。 元々、九州 Ruby 会議は、他の地域 Ruby 会議と同様に様々な規模やスタイルで OK ということで 考えていたのですが、01 での成功がスタイルに対する思考を縛っていたのかもしれません。 で、ようやくの 02 です。 思い切りガチに振った 01 に対し、02 は非常にラフな方向 (酒宴) に振っています (開催時刻も朝からではなく 15 時?です)。 でも、発表内容はガチということで、 各地からすばらしいスピーカーに講演いただきました。

「ドイツビールの世界とその魅力」

新井俊一

会場のバイエルン福岡はおいしいドイツビールをたくさん揃えたお店です。 今回の実行委員長である新井さんから、 ドイツビールの薀蓄が熱く語られ、おすすめ品種の紹介がなされました。 量の制限はあるものの、参加者の皆さんは、 軽食として提供されるソーセージなどをつまみに、 好きなビールを選んで注文できます。 今回の参加費のほとんどは、このビール代です。

Heroku の紹介

相澤歩

Heroku の相澤さんによる Heroku の中のお話です。 Heroku の利点や内部、特に仮想化されたプロセスである Dyno と Dyno の種である Slug についての説明がなされ、Dyno の clone/import/export (手元に取り込んだり、Heroku に 送り込んだり) を行うことができる heroku-bundles のデモがなされました。

「Ruby 村 観光課 親切係 五十嵐邦明」

五十嵐邦明

株式会社万葉の五十嵐邦明さんのご講演です。 現在、大学の非常勤講師として文系の学科で Ruby & Rails を教えており、 ここ1年の講義、Rails GirlsRails 寺子屋といった舞台での活動の話がなされました。 「なぜこの活動をするのか?」、「なぜ苦労して先生業をするのか?」について、 「ふらりと立ち寄った人に Ruby の楽しさを伝えたい」、 「新たに来る人が技術を積み上げていく未来に役立ちたい」といった 想いが述べられました。

「エンジニア志望だったのに Ruby 社長してよかったと思う5つのこと」

藤岡岳之

株式会社ラビックスの藤岡岳之さんのご講演です。 藤岡さんの会社の自社サービスである「あんしん連絡網 You-OK」と「安否確認システム e-安否」との紹介がなされました (いずれも Rails で作成)。 その中で、自社サービスのスタートアップにおける苦労が語られると同時に、 その苦労の中で得られた「自分に自信が持てるようになった」、 「人生をエキサイティングにできた」といったプラスの側面が述べられ、 「一度きりの人生。みなさんもチャレンジを!」と結ばれました。

「名古屋で Ruby でスタートアップ企業をやっています。」

マツモトサトシ

名古屋でクラウド請求書管理サービスの「misoca」を運営している スタンドファーム株式会社のマツモトサトシさんのご講演です。 会社の紹介、開発体制などを含めた misoca の紹介が行われました。 さらに名古屋でのスタートアップの良い点、良くない点について、 名古屋の土地柄に基づいて述べられました。 misoca のサービスを発展させつつ、 「小規模事業者のビジネスを支援する」というコンセプトを軸にチャレンジを続けたいと語られました。

「mruby でゴールドラッシュに参加!!」

山崎重一朗

近畿大学の山崎重一朗さんのご講演です。 まずはクラウドファウンディングによる 「予約 = 投資」での資金調達という話から入り、 ソフトウェアだけでは難しくても 「売る『モノ』があれば勝負できるのでは?」と述べられます。 そこで福岡 CSK から登場した mruby ボード「enzi」の紹介です。 このボードに mruby で作成したソフトウェアを組み込んだ『モノ』を ビジネスチャンスにしようという提案です。 複数地域に配置した mruby ボードで 電力系統の負荷変動を計測し連携させる実験を通して、 各地に設置した mruby ボードを連携させて負荷周波数制御 (LFC) を行って 需給の効率化により余剰電力 (= お金) を生む仮想発電所構想 (たった1万台で九州全域の4%の LFC 容量) が述べられました。

まとめ

プレゼンターが皆さんエンターテイナーである上に、 おいしいビールのアルコールも手伝って非常に楽しい雰囲気の会となりました。 ただ、アルコールありは、 参加者の会話音量が少々大きくなってしまうのが玉に傷でしょうか。 ともあれ、参加いただいた皆様には概ね満足いただけたのではないかと感じています。

次回の九州 Ruby 会議 03 が、いつ、どのようなスタイルで行われるかはわかりませんが、 また参加者に「来てよかった」と言っていただける会を催せればと思います。

書いた人

永井 秀利

Ruby/Tk メンテナ …… なんですが,わかる人にはわかる色んな意味でゴメンナサイ,ゴメンナサイ,ゴメンナサイ...


更新日時:2013/07/31 21:06:46
キーワード:
参照:[Rubyist Magazine 0043 号] [0043 号 巻頭言] [Rubyist Magazine 九周年] [各号目次]