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10/24 にとちぎ Ruby 会議 02 が開催されました。
開催母体は、西那須野で毎月勉強会を開催している「とちぎ Ruby の会」ですが、uStream 配信では札幌の方々にも助けて頂きました。どうもありがとうございました。
前回は東那須野公民館でしたが、今回は、いつもとちぎ Ruby の勉強会を開催している西那須野公民館での開催でした。
参加者数は 35 名でした。
今回は「儲かる Ruby」ということで、Ruby を仕事に使用している会社の社長、副社長の方々に語って頂きました。
Ruby のイベントでよくあるような技術話でもなく、単なる精神論でもなく、仕事を通じて感じている、ストレートな気持ちについて話を聞くことができるという、めずらしいセッションになりました。
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Martin Fowler の Wiki(Bliki) の翻訳で有名な角征典さんです。ワイクル株式会社のなんでもやる取締役さんです。ちなみにワイクルの語源はタイ語。なぜ会社を作られたかというと、田舎に住んでいたため、サラリーマンという概念がそもそもなかったからだそうです。
今回のお話は、Ruby on Railsを使って、生産性が向上することによってできた時間をどう次の仕事に生かすか、という内容でした。自分の立ち位置(弱者、強者)、できること、できないことをハッキリと分けられていて、分かりやすいプレゼンでした。
角さんの「Ruby on Rails を使って、生産性が向上することによってできた時間」 (通称:Rails 時間)の活用法は、他の会社の人たちに会いに行くということ。受託開発は顧客の課題を解決することで儲かるビジネス形態なので、どうしても利益が出るのは遅くなりがち。その時期までずっと一緒に仕事をするためには顧客とのしっかりとした関係を作るのが不可欠。仕事を作るプロセスは「マーケティング」と「セールス」に分けられるため、数を増やすためには前段階のマーケティングに力を入れているとのことでした。
ただしマーケティングといってもよくある営業ではなく、挨拶をしたり、ランチをしたり、まずは知ってもらって相談にのれるような関係を作る部分のことだそうです。広告をバンバン打てるような大手ではないので、手を広げすぎず、短くコツコツと顧客にリーチしていく方法をとられているそうです。
ちなみに、営業代行は助走期間が取れず、顧客の考えを理解する期間が短いのと、主婦の内職みたいな安く請け負う人との価格競争になってしまう二点の理由から、なかなかうまくいかない、とのことです。
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いままでの経歴や、国内をいろいろ移動されていることを話された後に、エンジニアとして「場を作る」ことから生まれる幸せについて語って頂きました。ちなみに TeX は「てっは」と読むそうです。
NEC などで働かれたのちに、まつもとさんのいるネットワーク応用研究所で働かれたこともあるとのこと。そのあたりからずっと Debian の Ruby のパッケージのメンテナンスをされているそうです。現在は VineLinux で有名なヴァインカーブにお勤めです。
技術者の幸せは好きなモノを好きな道具で開発することにあります。取りあえず流行に乗ってみても、気づくと周りが別のモノに移ってしまい、一人残されるということも。それでも重要なのは開発し続けること。まつもとさんが携わり続けていることが Ruby を今の形にしてきたように、やり続けることによって、場を作ることができます。場ができればフィードバックをもらえるようになり、仲間ができ、成長できる。自分の成果が認められて、居場所ができて、と循環していきます。
特に勉強会が盛り上がったり、オープンソースソフトウェアのうまみが一番出てくるのも、このような場があればこそ。途中でさりげなく勉強会に咳さんを勧誘されていましたw
その場しのぎや失敗などの苦労の集積が成長させてくれる、という説明が印象的でした。
また、新しい技術が宣伝されるような時には大抵「これができるようになります」という宣伝がされますが、やまださんは「きっとこれはできないだろう」という逆向き予想を立てるそうです。
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クリアコードの須藤さんです。実際にサービスとして提供している Ruby の話(儲かる Ruby)と、Ruby による社内システム(支える Ruby)の二本立てでした。
まずは、とちぎ Ruby との関係。咳さんとはコーディングスタイルの点では分かり合えないものの、お互いに尊敬しあえる関係であること、とちぎ Ruby の Wiki も須藤さんの提供で運用されていること(いつもお世話になっています)の紹介がありました。
仕事でも幅広く Ruby を活用されていて、サービスの所にも Ruby について言及されているほか、実業務や、後方支援など、様々なところで活用されているそうです。クリアコードの業務の重要な要素となっているのがオープンソースソフトウェア。オープンソースソフトウェアの中にも高品質なものが増えてきていて、良い世界になってきた反面、得意技術がそのままお金になりにくいという面もあります。
クリアコードが今後狙っていくところは、大きく2つで、ハードウェアとブラウザの連携による、あたらしいユーザ体験の実現と、HTML5 や XUL などを活用した、オープンなコンテンツ配信システムだそうです。
社内システムではさらに活用が進んでいて、ブログ (tDiary) や Wiki、コミットメールなどの各種情報共有のための社内システムは基本的に Ruby で構成されているそうです。
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ユニットテストの第一人者の和田さんです。リーマンショック前後での環境の変化など、多くの荒波の中から見えてきた厳しい環境と、将来の光明について話されていました。僕自身、和田さんのお話は何回か聞いたことがありましたが、今回の和田さんが一番かっこよかったです。
和田さんの技術のバックグラウンドは OOPSLA から続く潮流だそうです。XP、パターンに出会ったあとに、プラグマティックプログラマー的な流れで Ruby に出会ったそうです。Ruby は趣味で触れたのが 5 年で、業務で使われたのは 2 年。最初は dRuby を使って、UI の無いような裏方システムに活用されていたそうです。
リーマンショック後はいろいろ考えさせられることがありましたが、会社の強み、自分の価値について考えることで、チャンスだと感じられるようになったそうです。
現在取り組まれているのが、Turquoise (ターコイズ)という名前のワークフローエンジン。北の大賢者の sumim さんの「動的な言語は動的なシステムを作らなければならない」という言葉に感銘を受けられて開発されているとのことでした。ちなみに Turquoise の名前の由来は、Ruby と同じく宝石であるということと、和田さんの会社(タワーズクエスト)と略称 (TQ) が一緒だからだそうです。現在、このワークフローエンジンを利用した、ナレジオンというグループウェアが開発されているそうです。
ソフトウェアの会社なので、重要なのは技術。だけど、新しいモノが出続けるし、油断するとすぐに流されてしまう、というのを「逆方向のエスカレータを進む」というメタファーで説明されていました。
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今回、一番遠く札幌から来て頂いた、えにしテックの島田さんです。「札幌が好き」という気持ちを持って、札幌のためにできることを着実に行おう、という気持ちが伝わるプレゼンでした。
えにしテックはまだできたばかりの会社で、オフィスも小さいが、隣が公園だったり、ステキな雰囲気が伝わってきました。また、日本 Ruby の会の理事としても活躍されたり、書籍を出されたり(初版買えるそうです!)、ちょうどとちぎ Ruby 会議の直前に IPA の賞を受賞した LOCAL にも参画されているそうです。
状況は厳しいとのことでしたが、島田さんが札幌を元気にするために今行っているのは、ソフトウェアの技術者として自活すること、そして、若者が自分たちが到達してきた部分よりもさらに先に行けるような環境を作ることだそうです。そのためにも、先輩達から教わってきた言葉をきちんと次の世代に伝えていきたいということを、カンフーパンダのセリフも引用しながら言われていました。
順番が前後しますが、札幌 Ruby 会議 02 の紹介もされていました。このレポートが載るときにはもう終わっているかもしれませんが、Ruby 会議きっての「おいしい Ruby」で、Smalltalk の北の大賢者の話も聞けるとのことです。
いつものライトニングトークスです。今回はライトニングトークス論で有名な懸田さんに LT の説明を、RubyKaigi09 でタイマーの力で LT の座を力ずくで奪い取った件でおなじみのいがいがさんにタイマーをそれぞれアウトソーシングしました。また、今回はドラは用意せずに、「時間が来たら拍手をお願いします」作戦で行いました。拍手されるとしゃべる気力が一気に萎えます。効果絶大でした。
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ライトニングトークスはかなり一般的になってきたかな、という感もあるのですが、もしかしたら知らない人もいるかもしれない、ということでライトニングトークスの解説を懸田さんにお願いしました。単純に説明すると「一人 5 分です」という感じになってしまいがちなんですが、そこは LT 論の懸田さん。歴史から、「熱湯コマーシャルみたいなモノ」というような概要をつかむ説明など、雰囲気まで伝わるように、分かりやすく説明していただきました。
会場には「ライトニングトークスは初めて」という方が 2 名いたので、お願いしてよかったと思います。直前の依頼にもかかわらず、対応して頂いた懸田さん、ありがとうございました。
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LT トップバターの「toRuby のしぶかわさん」ですが、Python がホームな渋川さんはとちぎ Ruby 会議にもかかわらず Python で作られた Sphinx というドキュメントツールを紹介します。
いますぐ Python をインストールして!と煽りつつ Sphinx へのアツい思いを語ります。現在は OSS が普及し、製品の魅力はソフトウェアそのものに加えサービスやドキュメントによって高められているという「儲かるドキュメント」に触れます。また xUnit の存在が有名なため「アジャイルはテストしない」と言われない一方で、「アジャイルはドキュメントを書かない」という問題(風評被害?)があります。
Sphinx は(ユニットテストのように)成長するドキュメントをサポートできるイケてるツールであり、この問題における xUnit のような存在になれるのではないかと期待をします。オリジナルのツールが持つ価値が大きいために Wiki や SUnit に多くのクローンが生まれたように、Sphinx にも多くのクローンができて(もちろん Ruby で書かれた Sphinx クローンもね)、それらをドキュメントからアジャイルの変える力にしようという主張に力がこもっていました。
渋川さんは go のドキュメント翻訳にもこの Sphinx を使っているようです。いつもの toRuby 勉強会でのポジペでもいろんな話題を提供していて、多方面で活発に活動している渋川さんならではの発表だと思いました。
あわせて読みたい「ディレクターズカット版」。
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スープカレーのためのウェブサービスを立ち上げられていて、今回 uStream 配信で強力にサポートしていただいている、えにしテックの設楽さんの発表です。
エンタープライズ開発を加速させる Github の活用方法です。Github のようなオンラインのリポジトリサービスコンテンツの登録もできるし、分散コラボレーションも可能になりますし、Issue トラッカーも利用できます。
今回紹介された Jekyll というツールは、HTML を生成するジェネレータ(ビューエンジン?)みたいです。日本語の情報はまだまだ少ないみたいですが、大きな可能性を感じます。Github のページのコンテンツを作ったり、幅広く活用できるみたいです。Sphinx もそうですが、簡易マークアップによる開発支援の動きは今後も広がっていきそうですね。
高井さんは今回は「資料公開はしない、Twitter での書き込みも禁止」ということで、レポートもどのように書けばいいのかちょっと悩むところです。懇親会で理由を聞いたところ、「発表を、その場にいる人に限定して楽しむのをしてもらいたい。資料だけが一人歩きしてしまうのは困る」というようなことを言われていました。ジャズで、その場の雰囲気で曲が変わってしまう、その場限りのセッションを楽しむような、そんなスタイルなのかな、と思いました。
高井さんの発表後に、スライドの中の 1 ページだけが Twitter で公開されました。これを見て内容を想像してください……というのはむずかしいですよね、やっぱり。
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Ruby 会議 08 で鮮烈 LT デビューを果たされた池澤さんです。最近では、毎月のとちぎ Ruby で、勉強前にやっているポジションペーパーの発表もどんどん面白く、うまくなっていると仲間内でも評判です。
池澤さんは現在、Ruby によるアンケート集計システムを開発中ですが、そのシステムのビジネスモデルについて考えられていることを、池澤さんのもう一つの顔である演劇のビジネスモデルになぞらえて発表されました。
確かに、材料費などの直接的な費用で値札が決まるわけではなく、消費者の数をある程度増やすことができる (1 人でも 10 人でも負荷は大きくは変わらない)、という点では演劇とソフトウェアの関連性は高いと言えるかもしれません。
インターネットのビジネスというと「広告モデル」「寄付」という形が多いですが、「マメさが重要」「実は適正価格」というのは余り語られてこなかった視点かもしれません。
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とちぎ Ruby の佐藤さんです。日頃のインド人のエンジニアとの会話での気づきや学びについて話をされました。今回が初のライトニングトークスとのことでしたが、そんなことを感じさせない貫禄に、みんなびっくりしていました。
コミュニケーションの技術として、雑談の大切さや、伝える、聞き出す技術などを挙げられていました。特に聞き出すの部分では「人間性」や「悩み」を聞くことの大切さに触れられていました。また、話題も、親密度との関連で、日々のことから、最終的には国ごとの違いを楽しむところまで段階がある、とのことでした。自分の国のことも、他の国の人に話をしようとすると新しい再発見があったりして面白いですよね。
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タイトルは釣りだそうです。最近は qwikWeb のインストールを代行する会社ができたそうですが、「仕事を作り出せる」人は十分にすごい人だと思います。今回の発表は、パターン、Wiki、XP の本で語られなかった、江渡さんご本人の歴史でした。
江渡さんが悩んで決心されたきっかけはインターネット。最初はテレビを仮想敵として考えていたが、ネットサーフィンをして見ているだけではテレビと変わらない。そこで、作ることと見ることの境界をなくすことを目標に活動をしていたのですが、その最中に Wiki と出会い、「これは神のお告げだ」「これを広めよう」と決意されたそうです。
qwikWeb を開発され、本も書かれ、これからも「作ることと見ることの境界をなくす」という目標のために力を入れていく、と決意を語られていました。
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今回のタイマーをお願いした、いがいがさんの発表です。トークスのお題もタイマーです。
まずは過去の経緯のお話から、タイマーを作ってよかったという話をされました。Ruby 会議 09 の LT では一度落選したにもかかわらず、タイマーを作って「提供します」ということを表明したおかげで、見事復活当選を果たされました(ただし、本編ではなくて前振りで)。
タイマー作者同士のタイマーカンファレンスをやろうという提唱を過去にされたそうですが、前回のとちぎ Ruby 会議で米澤さんがタイマーの発表をしたのを知り、運命を感じて?今回参戦されました。
いがいがさんの発想で「なるほど」と思ったのは、「中の人との関連を前面に押し出す」というものでした。今回は咳さんの TupleSpace を利用してタイマーを改良する、ということをされていました。確かに、当落を判定する人の興味を引いて、当選確率が上がるかも知れませんね。次はどんな進化を遂げるのか楽しみです。
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時を超えた創造の原則(咳さんによると、「パターン、Wiki、XP」はサブタイトル)と火の鳥 未来編を「成功」というキーワードで繋いで語るという、咳さんならではの着眼点の鋭さ(オリジナリティの高さ)が光る発表でした。
時を超えた創造の原則は歴史を淡々と語った本であり、実際に創造の原則が何であるかという点については江渡さんも考えるし、読者も考える本になっているとのこと。また、火の鳥も、滅びた人類を再生するために試行錯誤したが、最終的には生物の進化をまたゼロから繰り返すという話になっています。成功した結果だけを真似ても成功するわけではなく、もう一つメタな所に何かがあるはず、というのを暗示させる LT でした。
ちなみに、事前のスケジュールでは「未定編」だったのですが、当日タイトル変更があり「無題」になりました。
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LT ではなく、本編の儲かる Ruby でじっくり聞きたいと思わされる内容でした。実際「LT が 5 分とは知らなかった」とのことで、内容盛りだくさんでかなりカットして話をされていました。
xibbar さんは福島で Ruby を使ったソフトウェア開発の会社をされており、そこでのポリシーについて発表されました。
xibbar さんのポリシーとしては、田舎で仕事をする、社長が 1 ヶ月いなくても回る会社作りをする、という点。その代わり、顧客は地元に限定しないということでやられているそうです。また、代理店営業をすることで、開発に集中しているそうです。その際は、代理店をいかに儲けさせるかを考えるとのことです。
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日本 Ruby の会が何をしているのか、どこに向かっているのか、というセッションでした。
日本 Ruby の会の活動の 4 本柱が、Rubyist Magazine、リファレンスマニュアル刷新計画、日本 Ruby 会議、地域 Ruby 会議。
運営の外から見ている僕の目からは成果がきちんと出ているように見えますが、特定の人に負荷が集中したり、コミュニケーションのギャップがあったり、運営上うまく回っていない部分もあるとのこと。
また、数を増やすのを目的とはしてないが、数が増えないと新陳代謝が起きないというジレンマもある。今期は組織の新陳代謝を進めるために、いつも同じ仕事をしている人を、別の仕事に回ってもらうなどの体質改善を図っていくとのことです。
また、かずひこさんのるびまの記事を参照されて、一人一人が行動することによって Ruby 界全体が良くなっていくということを言われていましたが、これは Rubyist に限らず、すべてのオープンソース系コミュニティに通じることかな、と思いました。
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前回同様、「いつものとちぎ Ruby を味わってもらおう」というセッションです。途中で困っている人がいないか見回りをちょこちょこしていたのですが、みんなお互いに教え合っていて、手助けはほぼ不要でした。
時間が短く、駆け足になってしまったのですが、初参加で初対面の人たちも含めて、みんな笑顔で積極的に交流をしていたので、前回に引き続き、今回も大成功だったと思います。
今回も使う書籍は「dRuby による分散・Web プログラミング」。今回は Rinda の章でした。普段触れるようなライブラリには類似したものがあまり見あたらない、不思議なものなので、マニュアルを見るだけではなかなか概要はつかみにくいと思います。ですが、このような勉強会で触れてみたことで一気にその魅力に引き込まれてしまう方が多かったと思います。
進め方は、米澤さんが本を途中まで読んで、その後は一斉に本のサンプルを打ち込んで動かしてみる、という、いつもの方法です。みんなが一緒にコードを打つというと、みんな同じぐらいの知識がないとうまいいかないのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、今までの経験上、例えレベル差があっても、お互いに教え合ったりしていい雰囲気が生まれることが多いです。また、実際にトラブルに遭遇すると、ちょっと上級の人がいないと解決に時間がかかったりしてしまうこともありますので、いろんな人が参加する方がいいかな、と思います。ぜひ、みなさんも挑戦してみてください。
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片づけもしつつ、みんなで振り返りを行いました。楽しい、また来る、という書き込みも多く見られました。要望としては、もうちょっと儲かる Ruby の所で、社長同士の絡みがみたかった、パネルっぽく、というのもありました。また、今回はおみやげのお菓子もいつも以上に大入りでした。LT の拍手が良かったという意見や、未だシークレットな高井さんのメソッドが良かった、という感想もありました。
KPT は毎度やっていますが、その場でフィードバックが即座に得られますし、次に繋がる意見がたくさん出るため、「また次も頑張ろう」という気になります。
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後日中内さんに、この時の気持ちについて伺いました。
「細かい部分は自分でもあまり良く覚えていませんが、とにかく登壇した人たちへの感謝の気持ちは表明したいと思っていました。今回登壇してくださった方々は、普段からイベントやセミナーなどでしゃべり慣れている人たちが多いと思いますが、そのような場では滅多に聞くことのできない話を聞くことができました。とても貴重な場になったと思います。
こちらからは「儲かる Ruby」という良く分かるような分からないようなお題を提示して、細かい所はそれぞれの方々に準備していただいたのですが、結果的に同じような方向性を持って話をしてくださいました。こちらとしては意図したわけではなかったのですが、イベントとしてきちんと一つにまとまり、とてもうれしい気持ちになりました。後日、『このような場を作る力って何なんだろう?』と、深く考えさせられました。みなさん、どうもありがとうございました。」
とちぎ Ruby 会議が無事終わり、後日振り返り会をしました。前回はイベントを回すのに手一杯という感じでしたが、今回は多少慣れたせいか、運営上反省する点、もっと良くしていきたい点などがいくつも上がりました。今後の開催に、今回の反省点をいろいろ生かしていきたいと思っています。
このレポートを読んで、「地方の Ruby 会議も参加してみようかな」と思っていただけるか分かりませんが、次回以降のとちぎ Ruby 会議にご期待ください。
とちぎ Ruby のメンバーで書きました。とちぎ Ruby では毎月第一水曜日に主に西那須野公民館で活動をしています。ご興味のある方は栃木の方も、そうでない方もぜひご連絡ください。