編集:うえだ
CVE-2006-5467 への対応などに端を発した議論が ruby-dev で行われた結果、Ruby の開発バージョンとポリシーに関して以下のように決定されました。
詳細に関しては ruby_1_8_5 のメンテナである mput さんの mput の日記。(06/12/04) をご参照ください。
日本 Ruby 会議 2007 実行委員のかくたにさんから、日本 Ruby 会議 2007 (通称:RubyKaigi2007) のサイトをオープンしたというアナウンスが [ruby-list:43015] にてなされました。日本 Ruby 会議 2007 は 2007 年 6 月 9 日 (土) 、10 日 (日) に開催予定です。
サイトのオープンと同時に募集が開始されたのは
とのことです。関心のある方はサイトにアクセスしてみてはいかがでしょうか。
なおアナウンスと同時に かくたに さんから以下のお願いがありました。
2007 年は正式名称を「日本 Ruby 会議 2007」、通称を「RubyKaigi2007」と しました。blog などに書かれるときは少しだけ気をつけていただけると嬉しいです。
CTC のユーザ会である CUA が毎年開催している技術セミナー「CUA TECHNOLOGY DAY」で Ruby と Ruby on Rails が紹介され、まつもと さんが「Ruby 1.9への長い道のり」という題目で講演しました。当日の模様は 「CUA TECHNOLOGY DAY 2006」開催レポートや Matz にっきにて報告されています。
Web 日記支援システム tDiary において、Web サーバ上にて任意のコマンドを実行される可能性のある脆弱性が発見されました。 詳細と対処については以下のページでご確認ください。
Ruby で書かれたプログラムの品質をチェックするためのビルドツール Kwala の公開が [ruby-list:43052] にて、またコードの循環的複雑度 (cyclomatic complexity) を解析するツール Saikuro v0.2 のリリースが [ruby-list:43053] にてアナウンスされました。
Kwala はある大規模プロジェクトで 1年以上の実績を持つそうです。
なお Saikuro を動作させるには Ruby 1.8.5 の lib/rdoc/ri/ri_options.rb にパッチを適応し、バグを修正する必要があるとの事です。
Ruby 1.8.5 のリリース以降に判明した問題を修正したパッチリリースが 2 回、公開されました。なお現在の最新は 2006 年 12 月 25 日 にリリースされた Ruby 1.8.5-p12 で、以下の URL から入手することができます。
Ruby 1.8.5-p2 はもう一つの CGI ライブラリの DoS 脆弱性についてにある cgi.rb の DoS 脆弱性の対応が、また Ruby 1.8.5-p12 はアナウンス [ruby-list:43074] によれば Ruby-1.8.5-p2 の修正内容を含む Ruby 1.8.5 のリリース後に行われた幾つかの比較的重要であると思われる修正の対応が行われています。
ちなみに Ruby 1.8.5-p12 がリリースされた 12 月 25 日は、Ruby 1.0 がリリースされてからちょうど 10 周年の日だったそうです。
Windows で利用可能なゲーム開発環境「Ruby/SDL スターターキット」のリリースが [ruby-list:43076] にてアナウンスされました。
Ruby/SDL スターターキットは Ruby/SDL を利用して簡単にゲームを作成するための開発環境です。必要なファイルを Exerb で実行ファイル形式にしてあるため、Ruby 環境をインストールしなくてもゲームの開発と実行ができるようになっています。
ささだ さんから [ruby-dev:30061] にて、世界最高速の Ruby 処理系を目標に開発している YARV を trunk ブランチにマージしたことが報告されました。
なお Matz にっきによれば
とのことです。
Ruby で Mac OS X の Cocoa プログラミングを可能とする Mac OS X のフレームワーク RubyCocoa の 0.5.0 (安定版) と 0.10.1 (開発プレビュー版) のリリースが [ruby-list:43025]、[ruby-list:43101] にて、それぞれアナウンスされました。
Ruby 1.8 で利用可能で、いずれのバージョンも SourceForge.net からダウンロードすることができます。0.5.0 の詳細に関しては RubyCocoa - 変更点を、また (0.10.1 を含む) 開発プレビュー版に関しては RubyCocoa 1.0 Sneak Preview を、それぞれご参照ください。
フルスタックの Web アプリケーション開発フレームワークとして人気を博している Ruby on Rails の 1.2.1 が 1 月 19 日に、1.2.1 のマイナーアップデートである 1.2.2 が 2 月 6 日に、それぞれリリースされました。
Rails 1.1 のリリースから約 10ヶ月、全世界の Rails ユーザが待ち望んでいたメジャーバージョンアップ版の登場です。
GNU GetText 互換 ライブラリである Ruby-GetText-Package の最新版 1.9.0 のリリースが [ruby-list:43132] にてアナウンスされました。
1.8.0 からの主な変更点として、カタローニャ語・エスペラント語のサポートの追加、翻訳ファイルのアップデート、Ruby on Rails 1.2.1 のサポート などが挙げられています。
[ruby-dev:30220] にて安定版ブランチのメンテナである Akinori MUSHA さんから、Ruby 1.8.6 のリリースに向けたスケジュールが示されました。2 月 15 日に ruby_1_8_6 ブランチの作成・コードフリーズ、予定ではプレリリースを 2 回実施した後の 3 月 3 日にリリースとなっており、2 月 17 日には 1.8.6 preview1 が、2 月 25 日には 1.8.6 preview2 が、それぞれリリースされました ([ruby-list:43190]、[ruby-list:43217])。
なお [ruby-dev:30284] にて ruby_1_8_5 メンテナの mput さんが Ruby 1.8.5 のパッチリリースも 3 月 3 日に実施する方針を表明されました。
Ruby のコードを扱うツール群である rcodetools の最新版 0.5.0 のリリースが [ruby-list:43160] にてアナウンスされました。
0.5.0 の主な変更点として、補完候補に関する追加情報の表示などが挙げられています。
Ruby-GNOME2 の提供するライブラリとそれを動かすために必要な全てのファイル (バイナリ・設定ファイル等) を一括インストールしてくれる GUI ベースのインストーラのリリースが [ruby-list:43176] にてアナウンスされました。
簡単に Windows 上で Ruby の GUI 環境を構築することができるそうですので、GUI プログラミングに興味がある方は試してみてはいかがでしょうか。
現在 Ruby 1.9 の開発が進められていますが、これをさらに加速するために松江オープンソースラボにて、開発者の一部が集まり開発合宿が行われました (宿は同じではないんだけれど)。さすがに顔を合わせるというのは有効で、ハックがとても進みました。また、仕様の検討についてもかなり進みました。
レポート:
Ruby/SDL を使用したコンテンツ (ゲーム) 作成ライブラリ「Miyako」の最新版 Miyako v1.0 のリリースが [ruby-list:43215] にてアナウンスされました。
v.0.9.9 では以前のバージョン v.0.9.1 から複数の大きな変更が、また v1.0 では v0.9.9 の更なる改良が実施されました。詳細は Miyako メインサイトをご参照ください。