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0026 号 巻頭言
B!
初稿:2009-06-30
: takahashim: 巻頭言の原稿が進まないので、twitter 風に書いてみることにするテスト
takahashim: RT: @Nob_Kodera 津田大介は Twitter 書くこのイキオイで原稿書けばいいのに、と思った編集者は数知れず。
http://twitter.com/Nob_Kodera/status/2013883312
takahashim: まあ、そう思ってる編集者の人はすごく多そうだよね……いつもすみません……という話はさておき。巻頭言の話。
takahashim: この時期に書くネタは RubyKaigi のことしかありえない。ただ今回は立場が特殊なのでなんとも書きにくい感
takahashim: RubyKaigi には、実行委員長という立場で関わっている。これは以前からの通り。ただ今回は、基調講演もしなければならないのだった
takahashim: 講演のネタが……と悩んでたら、巻頭言みたいなことを話せばいいですよと言われた。いやまあそうですが。
takahashim: しかし巻頭言を舞台の上でやっても仕方ないし。るびま会議計画というのもあるけど(止まってるけど
takahashim: 巻頭言では、できるだけ「重い球」を投げようとしている。ストライクゾーンに入るかどうかより、重さを重視。
takahashim: なので、ふつうに話し言葉で表現するのは難しそう。結論も据わりはよくないし。話もくねくねしがちだし
takahashim: それでも、読み手に何か残るものがあればいいかな、と思って書いている
takahashim: のだけれど、そんなことは発表ネタとしてはたぶん駄目。ろくな結果にならないことは目に見えている
takahashim: プレゼンするときに気をつけるべきたった一つのこと:プレゼンで何か情報を伝えられる、とは思わないこと。
takahashim: プレゼンで得られるのはアテンションのみ。興味をひくだけ。興味を持てば、後で調べたりしてくれるはず。期待できるのはそこまで
takahashim: でも、基本的に時間軸も目線も奪うのだから、受け手の理解とか、能動的な何かが期待できないのは当然なのかも
takahashim: 文章は違う。文章なら、受け手のペースで読めるので、受け手の十分な理解もできる可能性がある。プレゼンにはそれはない
takahashim: 動画になったらまたちょっと変わってくるかもしれないけど、あれもあれで難しそう
takahashim: ……とはいえ、無理に変な話書いても仕方ないので、やっぱり RubyKaigi のことを書く。
takahashim: でも、こちらではやや個人的なことを、主観的に。そのための twitter 文体なので(ちょっと嘘
takahashim: RubyKaigi の開催にあたっては、やっぱり RubyConf があった、というのが一番大きい。少なくとも私が関わる理由としては
takahashim: いやまあイベントの仕切りについてさかのぼれば高校の生徒会とかになるわけだけれど、それはだいぶ別物なので
takahashim: 当時も生徒会の会長だったので「会長」と呼ばれてて。20 年たって未だに(特に知らない人から)会長と呼ばれるとちょっと懐かしい
takahashim: という話はさておき
takahashim: RubyKaigi は何を目指すべきか。答えはもちろんない。別に RubyKaigi なくても Ruby はやってきたんだしね<古参 Rubyist の覚めた感慨
takahashim: でも、効果はもちろんある。年に一度のおまつりとか、リアルで合えるとかには、年次イベントが理想的
takahashim: 単なる締切効果みたいなのも期待できるし。だから、淡々と続けていければ、それだけで意味がある、とは言える
takahashim: けれど、それだけでは物足りなくて。RubyKaigi は特別なイベントであるべき、なので。その「特別感」が、たぶん RubyConf 由来。
takahashim: 前にも某所で書いたと思ったけど、RubyConf に行った時は海外旅行もまだ数えるほどしか行ったことなくて、まず着くまでが一苦労
takahashim: そもそも海外でやるカンファレンスとかイベントとかに参加するのも初めて。
takahashim: 着いてからも大変で。まず何よりも英語できないし。
takahashim: 何が起こるかもよくわからず、また誰に何を聞けばいいのかもよく分からず、もうなんかついていくのがやっとで。
takahashim: (つうか本気で手加減ないので>英語。まあそりゃそうか。アメリカ人ばかりで、英語わかんない人が来る場所じゃない)
takahashim: その分、まつもとさんの keynote speech は感動だった
takahashim: みんなまつもとさんに会いたかったんだなあ、と思った。いや自分もそうだったけど。
takahashim: まつもとさんとゆっくり話せたのは、たぶん RubyConf で話したのが最初くらいだと思う。なんせ日本人 2 人しかいなけりゃ話してくれるよね
takahashim: どんなに RubyConf や RubyKaigi が大きくなっても、たぶんあの数十人の、よく知らない人々同士のイベントが原風景として残ると思う
takahashim: RubyConf の運営やってる dblack も、規模よりもイベントの雰囲気を重視していたみたいだったし
takahashim: RubyConf の規模がそれほど大きくならないのは、RailsConf があっさり 1000 人を超えるイベントになったのとは対照的
takahashim: なので、RubyKaigi も「特別なイベント」じゃなければいけない、という気がしている
takahashim: その「特別」というのも、最初は自分にとって、ということだったんだけど、回を重ねるにつれそれだけではなくなってきた
takahashim: 不思議なもので、RubyKaigi では、本当に特別なことが起こってしまうのだった
takahashim: みんな特別なことを期待して、そのために一所懸命振る舞うと、本当に特別なことが起こってしまうのだった
takahashim: 「命がけで目ざめ 命がけで家をでたあと 命がけで試合にのぞみ 命がけで振っているのです! 当たらないはずがないでしょう!!」(島本和彦)
takahashim: いやまあ命はかけてないけど
takahashim: みんな期待している。何か特別なことが起こるはず。特別な場に出会えるはず。
takahashim: その期待感も、特別なことを起こすためには必要なこと。あるいは一番重要なことかも
takahashim: もちろん人選もあるけど。そういうやる気というか思い入れがある人しかそもそも入ってこないし
takahashim: 狙ってできるものじゃないよね。あらゆる意味で。
takahashim: 何か特別なことが起こるイベント。それが RubyKaigi。
takahashim: なので、その特別なことのために準備をして、その特別なことを起こしてしまうのが、RubyKaigi な気がする
takahashim: 今回のテーマは「変わる/変える」。これを決めたのは去年で、その後オバマ米大統領が change,change 言い出したのは考えてなかった。時代の影響?
takahashim: これは基本的には去年の「多様性」を受けているテーマ。多様であることはわかった、で、どうする?といったような
takahashim: 多様なものがただそのままあり続けるだけ、というのでは面白くないし
takahashim: だからといって均一化は目指すべきでもない。目指すべきはよい相互作用の上での変化。そんなことを期待したくて
takahashim: だから、変わりたいと。変えたいと。
takahashim: もともと個人的には、変える方が好き。維持すること、守り続けることは苦手
takahashim: 変えなければ、という強迫観念に近いものもなきにしもあらず
takahashim: 私にとって一番変えるべきなのは、このるびまも含めたRubyの会で。なので、会長を辞めることもそれなりに考えていたのだけれど
takahashim: まだもうちょっとやれそうな気がするので、それ以外の「変えること」を、話してみたいと思う
takahashim: 最初に書いた通り、プレゼンではただきっかけにしかならなくて、実際に変えられるのはその後になるけれど
takahashim: まだやれる。もっとやれる。もっともっと違うように、いろいろやれるはず。そのはず。
takahashim: そんな風に思ってもらえればと思う。
takahashim: しかし楽だなーこの形式。次回以降もこのスタイルでいくのはどうか<しません
takahashim: そんなわけで、Rubyist Magazine 第 0026 号をお届けします。今号は地域 Ruby 会議特集号です。ゴルフもあります。よろしくお願いします。