著者:西尾周一郎(株式会社クレオフーガ 代表取締役)
Ruby イメージソングコンテスト運営の中の人が、このコンテストの目的やこの企画が生まれた経緯などを記してみたいと思います。
まず最初に、この「Ruby イメージソングコンテスト」について簡単にご紹介します。このコンテストは、Ruby における「サウンドロゴ1」「イメージソング」を全国より公募する音楽コンテストです。当社が開発・運営を行っている音楽コンテストコミュニティ「クレオフーガ2」をコンテスト会場として、インターネット上で全国から Ruby の音楽を公募します。多数集まった音楽の中から、優れた音楽や Ruby のイメージに合う音楽を表彰し、様々な活用を行っていきます。
:
当社は岡山県に本拠地を置き、音楽サイトの開発・運営や WEB システムの開発などを行っております。2007 年に音楽サイトをリニューアルする際に Ruby を採用したことが Ruby と出会ったきっかけでして、それ以降、音楽サイトのシステムやその他のシステム開発の仕事で Ruby に取り組んでまいりました。
近年、岡山県でも Ruby について徐々に盛り上がりを見せており、Ruby 関連のイベントや勉強会なども開かれるようになってきましたし、岡山県や関係機関のご尽力により、まつもとゆきひろ氏を岡山にご招待してご講演をしていただく機会も増えてきました。
当社は岡山県内では割と早い時期から Ruby で開発していたこともあり、イベントでパネリストをさせていただいたり、事例発表などをさせていただくことも増えてきました。そうした背景がある中で、当社で扱っている音楽というコンテンツと Ruby で何かコラボレーションができないか?と考えていたところに出てきたアイデアが Ruby イメージソングコンテストでした。当社の音楽サイトで Ruby のイメージソングを募集したらどうか?という考えからスタートし、少しずつ企画として温めていきました。 プログラミング言語をテーマに音楽を募集するというのは、突拍子もないようなことに思われるかもしれません。しかし、サウンドロゴについては Ruby 関係のプレゼンテーションに挿入して使っていただいたり、Ruby 関係の映像などに挿入したりと活用が考えられましたし、ある程度の長さのある普通のインスト楽曲についてもイベントの開始前の BGM などとして使うなど、活用の幅は色々とあるのではないかと考えました。
以前からまつもとゆきひろ氏にお会いした時などに、音楽コンテスト開催の構想をお話はしていたのですが、それをきちんと企画としてまとめたのが 2011 年の始め。その企画を持って、Ruby に関係する各種団体に後援をお願いする打診をしたところ、Ruby アソシエーション様をはじめ、システムエンジニアリング岡山(SEO)様、Ruby 関西様、Minami.rb 様、岡山 Ruby, Ruby on Rails 勉強会様などにご後援をいただけることになりました。大変ありがたいことです。また、まつもとゆきひろ氏からも正式にコメントをいただき、写真の掲載許可などをいただくことができました。
ちょうど 2011 年 2 月 16 日に「おかやまコンテンツスクエアフォーラム」というまつもとゆきひろ氏も基調講演を行うイベントが控えており、発表のタイミングとしてそこに照準を合わせて動こうという体制になりました。以後、チラシ作成や、コンテスト告知の準備に取り組む日々を過ごします。
そうして迎えた 2011 年 2 月 16 日。「おかやまコンテンツスクエアフォーラム」にて Ruby イメージソングコンテストの開催を発表し、同日にプレスリリースも発信しました。地元岡山の新聞や経済誌などを皮切りに、日本経済新聞にも掲載され、その後はネット関係のメディアにも続々掲載されます。
Twitter でもこの Ruby イメージソングコンテストについて告知をしたのですが、こちらも予想以上の広がりを見せました。特にまつもとゆきひろ氏が RT してくださったおかげもあり、多くの Ruby 関係者に知られるイベントとなりました。
今この原稿を書いている時点も楽曲を募集中であり、エントリー期間の終了までには非常に多くの楽曲が応募されることと思います。一次選考などをサイト運営側で行った後に、一般投票を予定しておりますが、Twitter、Facebook を活用して投票を行う予定ですので、是非皆さまに投票にご参加をいただければ幸いです。
またそうした投票で選ばれた優秀な Ruby イメージソングにつきましては、是非皆さまに活用をしていただければ嬉しく思います。楽曲を自由にダウンロード可能にしますので、Ruby の各種プレゼンなどで講演される方がスライドに挿入して使っていただいたり、Ruby 関係の映像等を制作する機会があれば、是非こちらの楽曲など使っていただければ嬉しく思います。
他にも、サウンドロップみたいなグッズを作ろうか、という話も出ていますし3、「この音楽を使って音楽ゲーム開発したいんだけど?」などのオファーは大歓迎です。これをお読みの Rubyist の皆さまに是非音楽を活用していただければと思いますし、こういう使い方したら面白いのではないか?などあればご意見をお寄せいただければ幸いです。