2010 年 2 月 13 日 (土) 、Ruby City MATSUE において第 2 回目の Matsue Ruby 会議 02 が開催されました。今年のテーマは「競」で、Ruby に関するプログラミングと発表により参加者同士が競ってお互いを高めるというコンセプトで、地元の企業、島根大学での Ruby による実装、活用事例が報告されました。また、九州大学にて Web を利用した教員データベースを Rails で開発した事例が紹介され、地域同士、大学同士の Ruby を通じた連携も展望できました。会場には Ruby ユーザを中心に 74 名が参加し、同時中継された Ustream には多数の視聴と書き込みがありました。松江テルサの Ruby 色のライトアップとともに、Ruby 色に熱く染まった一日でした。
地域 Ruby 会議発起人 角谷さんから 「地域Ruby会議は地域でRubyの好きな人が集まって、自慢するところ。松江には Rubyist がごろごろいるので、盛り上がりやすい。是非、こういう取り組みをとおして、日本や世界に Ruby が広がればいいなと思います。」 とのご挨拶でした。
松江の地の利は、やはり Matz のスピーチですが、今回「やさしい Matz の作り方」は、Matz が自ら Matz の歴史を振り返るという、「貴重」な報告でした。
以下、Matz による Matz の歴史を簡単にまとめますと
ということで、最後に「プログラミングは楽しい! 30 年間プログラミングをエンジョイして来た。『仕事で辛い事は無いの?』と質問されても、思いつかない。」で締めくくられ、これからの Matz、そして Ruby の将来はますます明るく感じられました。
島根県の平成 21 年度 IT 産業 新技術研究開発助成金を利用して、PHP から Ruby への変換ツールの研究/開発を行った。開発した変換ツールの利用範囲/方法/検証例/今後の課題を、テスト結果等の具体例を用いての発表でした。
ということでした。
島根大学では大学のプロジェクト研究として Ruby を活用したアプリケーションの開発とオープンソース化を進めていますが、その一環として発達障害児支援ツールを Ruby で開発した事例の報告でした。
大学では法人化以降、大学の評価をデータに基づいて行うことが求められており、特に教員の評価を教育や研究の実績のデータベース化が進められています。 九州大学ではいち早く、ウェブを利用した教員データベースを平成 15 年より運用しており、平成 19 年春に入力インターフェースとして Ruby on Rails を採用し、システムの大幅な改修を行いました。学内の情報担当教員が行つた企画と設計に基づき、実装を業者に発注し、開発手法としてはエクストリーム・プログラミングをとり、その経緯と現在の運用状況などを報告されました。
島根大学様の大学評価情報データベースシステムをRubyで開発中で、今回は島根大学評価情報データベースシステム開発の開発を担当する株式会社エスティックよりシステムの構成、概要等について発表が行われました。
この後、プログラミングコンテストの予告 (準備不足などにより延期になりました) 、松江在住著者による Ruby 書籍の紹介 (超難問クイズ正解者にプレゼントつき) 、 5 人の方のライトニングトークス (LT) があって閉会しました。