Making of RubyKaigi - Making of 闇 RubyKaigi

書いた人:こしばとしあき

闇 RubyKaigi

厨二感溢れるサイトやコンテンツで、RubyKaigi 史上で燦然と輝く公式黒歴史となった闇 RubyKaigi。闇の歴史のその裏側の一端を Rubyist Magazine 読者に披露します。

発端

下記のような要件や思いから、闇 RubyKaigi のベースとなるセッション枠が生まれました。

  1. 例年は撤収作業の横で開かれている RejectKaigi が、場所と時間の都合上今年は開催してもらえなくなった。
  2. 1 日目は夜も会場を借りているが、通常のセッションはやりにくい
  3. 最後の RubyKaigi なので、できるだけ多くの人に壇上に上がる楽しさを味わってほしい

ネーミング

夜の RubyKaigi という案が当初上がっていました。しかしこの名前だといかがわしいトークがでてきてしまいかねず、RubyKaigi として望ましくありませんでした。 議論を重ねる中で、夜からの連想で闇というワードが飛び出し、闇だ!闇 RubyKaigi だ!という事になりました。

枠組み

LightningTalks との差別化を考えました。当初は話慣れてなくても気軽に話せるのが LightningTalks の持ち味でしたが、最近はいきなり挑戦するにはハードルが高くなっているのではと感じています。そこで LightnigTalks よりもっと気負わずに話ができるようにしたいと考えました。 そこで、5 分より短い時間持ち時間で、当日応募を受け付けるという RejectTalks に似たような形式にしました。 ただ当日応募は場の熱気と勢いといったついカッとなるための要素が応募の敷居に作用してくるため、本当に応募が集まるか不安がありました。よって事前応募も行うこととしました。

Web サイト

RubyKaigi 日記が tDiary で動いているので、闇 RubyKaigi では tDiary の良きライバルである PHP 製 Web 日記ツールである Wordpress を利用しました。 闇 RubyKaigi サイト (通称闇サイト) のテーマは wordpress.com の標準テーマの一つをそのまま適用しています。立ち上げもテーマ変更もすぐ行うことができ、wordpress の強力さに感服しました。

文章やサイトの雰囲気

当初はわりと普通な感じの文章を作っていましたが、「闇っぽい感じに」というオーダーに答えて、必死で持てうる力を振り絞ってああいう文体に仕立てました。 時期的に魔法少女まどか☆マギカにドハマリしており随所にそれっぽいのがでてきています。全体的な雰囲気としては、SoundHorizon の影響が非常に色濃くでています。

無料参加

以前から、参加者の裾野を広げるため、無料で入れるエリアや時間が作りたいという意見がありました。闇 RubyKaigi 自体が裾野を広げる狙いがあり、セッション構成や会場都合的にもオペレーションが取りやすかったため、闇 RubyKaigi に限り無料で参加できるようにしました。

基調講演

LightningTalks にいただいた応募をみて、これはこちらの基調講演としてお話をいただきたいと奮い立ち、お声がけしました。素晴らしい講演、ありがとうございました。

タイマー係、ドラ係

LightningTalks のタイマー係、ドラ係募集に応募いただいた方にお願いしました。 素敵な彩りとスムーズな進行が実現でき、ありがとうございました。

司会の衣装

司会の衣装として、真っ黒いマントを纏おうとしていましたが、どうもハロウィン時期でなければ中々置いてないらしく、手に入れることができませんでした。 そこで、闇といえば魔法使い、魔法使いといえば霧雨魔理沙という連想から、魔理沙帽子を買いました。服装全体をそれっぽくするには司会の人間だと似合わないので、諦めました。 マスクについては複数あるなかで、オーソドックスな白を選択しました。

当日応募

当初はどうなるかと危惧していた当日応募でしたが、大変多くの応募をいただきました。応募開始、終了、採択トークの発表については事前に計画した通りでしたが、応募ボードは当日のアドリブで作成しました。

オープニングとエンディングの背景

オープニングとエンディングで投影していたものは、keynote で普通に作成しました。 CreativeCommons by-sa/2.1 で公開しています。どうぞお使い下さい。

http://yamirubykaigi.wordpress.com/goodie/

闇 RubyKaigi よ、永遠なれ!

闇 RubyKaigi がはじめての登壇という方がおられたり、当初考えていた狙いは概ね達成できたのではないかと思います。 ただ、「できるだけ多くの人に壇上に上がる楽しさを味わってほしい」という願いは、闇 RubyKaigi だけでは叶えることができません。もっとたくさんの機会が必要です。 闇 RubyKaigi のようなテイストじゃなくてもかまいません。あなたなりの考えや味付けで、より多くの方が自らの考えや技術や体験の成果をアウトプットできる場を生み出してくれることを期待しています。 この闇の記録が少しでもその一助になれば幸いです。