書いた人:笹田耕一(東京Ruby会議11実行委員長)
本稿は、2016/05/28 (土) に行なわれた東京 Ruby 会議 11(長いので、以降、東京11)の運営の記録です。
東京11は、全部あわせて 400 人程度が参加し、総支額出約 460 万円(凄い額ですよね)の、そこそこ大きなカンファレンスでした。ただし、1日開催、シングルトラックということから、運営規模はだいぶ小さく済みました。
こういうカンファレンスはどのように開催するのか、参考になれば良いと思い、東京11の運営の記録を公開します。あんまり、カンファレンスの運営を、具体的にどうしていたか、細かい話は聞かない気がするんですよね。本当は RubyKaigi に関わっていたときに(とくに 2006 年の初回)、いろいろ公開したかったんですが、力及ばず、公開できませんでした。そこで、東京11では色々記録をとりながら進めていました。東京11のようなカンファレンスがどの程度あるかどうか、わかりませんが、一例として。
手元の記録に、ちょっとコメントをつけて並べておきます。 いい加減に書いてあるところも多く、また抜けているイベントもありますが、ご了承下さい。
こうかくと、いろいろしているような、そうでもないような…。 会場下見とか、会場との調整(メール)とか、諸々相談とか、もう少し、いや、かなりしていた気がします。あと、事前インタビューがすっかり抜けていますね…。
振り返ってみると、どのような会議にするか、という構想は初日に固まりました。そして、基調・招待講演者の方々を早く決められたので、それを裏打ちすることができた、というところだったかと思います。
今回は税務処理を適切に行なうため、「東京税理士会 納税者支援センター」というものの存在を知ったり、「税務署」で相談するのはこういうことか、という経験ができました。どちらも丁寧にご対応頂きまして、ありがとうございました。私自身は経理などの経験がなく、大変助かりました。少しでも不安があれば、相談にいくと良いかと思います。
実行委員は、最少人数で行ないました。
スポンサーからの集金は、さすがに何十万も人格なき社団に預けるのは大変だろうから、 日本Rubyの会にお願いしました。主に高橋会長に骨を折って頂きました。 今にして思えば、この辺も外注すると良かったかもしれません。 手弁当な方にお願いするのは、なるべく避けた方がお互い楽。
ロゴデザインは鳥井さんがやってくれましたが、名札製作、ポスター製作等々、デザインの仕事はどんどん出てくるので、この辺を担当を付ける、外注する、などできれば良かったです。ポスターは結局、笹田が HTML で書きました。
プログラム委員は、基調講演、招待講演の人+笹田・鳥井で行ないました。応募頂いた内容を、笹田が Google spreadsheet で共有し、プログラム委員にスコアを付けてもらいました。コメント欄をとりあえず付けておいたんですが、皆さん埋めてくれました。コメントをしたくなるんですね。
スタッフ T シャツはお馴染みの TMIX さんにご支援頂きました。ありがとうございます。実は、私貰ってないんですよね。T シャツ、すでにイッパイあるから…。
当日スタッフ(お名前略):
手伝って下さった皆様、ありがとうございました。
心残りは、司会役を誰かに依頼できなかったこと。話の内容が理解できそうで、しかも司会やってくれそうな人を探せなかったので、結局私がやりました。何があるかわからないので、実行委員長は遊撃で動けるようにしておき、司会などはするべきではないと思います。
懇親会の司会は、西嶋さんに依頼することが出来ました。助かりました。
基本的に、最小人数で行なおうと思っていました。 人が多いと調整が大変なのは、皆さんご存じの通り。 今回は、私がこうやりたい、こうやればだいたい成功する、みたいな目論見があったので、この体制で十分だったんじゃないかと思います。
逆に言うと、一人から溢れるようなタスクはどんどん捨てていこう、と思っていました。
やること決まっているカンファレンスを運営するだけなら、正直そんなに人数要らないんですよね。 今回は、学会みたいにやる、というひな形があり、私はその運営に何度か携わっていたので、勝算があった、という感じです。
ちなみに、学会も、数百人程度の大きくない会議では、運営で動くのはごく少数です。その代わり、プログラム作成にはプログラム委員を設置し、多人数で決めることが多い、という経験があります。やることが決まっている事務的な話と、いろいろなアイデアが必要な企画的な話は、きちんと切り分けて考える必要がある、ということですね。
ただし、自分のアイデアが正しいかどうかをチェックするために、アドバイザーとして日本Rubyの会の高橋さん、角谷さんに色々相談させて頂きました。相談する人はもっと増やしたかったけど、なかなか見つけられなかった。
人集め、難しかったです。
色々、お手伝い頂く方を募集したんですが、反響は皆無でした。人徳の無さでしょうか。 得体のわからないイベントに、よく知らない実行委員長だと、敬遠するのもそりゃそうか、という気もします。
スポンサー企業さんの中に、手伝ってくれる人居ないかなぁ、と思って、スポンサー各社さんに「誰か手伝ってくれると嬉しいな」と聞いてみたんですが、とくに反応はありませんでした。お金を出すほど興味があり、成功にも(お金を出しているのだから)興味があるだろう、と目論んだのですが、スポンサー企業としてみれば、運営をしたいわけではないので、そりゃそうか、という感じです(業務命令が出ても、お互い困りますし)。
もっとピンポイントで困っていることを依頼しないと手が挙がらないのでは、という指摘も頂きました。そうかもしれません。相談できる人は、欲しかったんだけど。
最終的に、お願いした方は、だいたい、全部名指しでお願いしたという結果になりました。さすがに by name で依頼されると、断りづらいよね。いやほんと、ありがとうございました。
るびま係の方は、応募がありました。これは、やること決まってた、わかっていたからかなぁ。
収支はこんな感じでした。
約135万円のあがりです。このお金は、Ruby Association へ寄付するなど、適切な形で Ruby の進歩に役立てていこうと思います。次の会議の資金にする、という手もありますが、年度をこの金額を繰り越すためには会計処理が面倒なこと、それからそもそも、単発を意図していたので、その方針は無しで。
東京11の目標を、最初にいくつかたてていたのですが、その一つがこの「あがり」により、Rubyインタプリタ開発資金を集める、というものでした。というのも、Ruby 開発にお金が(人件費以外で)必要だ、といっても、なかなかその資金が捻出できない、という状況がありました(例えば、ベンチマーク用機材を用意する、など)。その改善ですね。
目算としては、事故などへの対処のために、予備費50万円を予算として取っておき(これくらい余裕があると、色々助かります)、何事もなければ、その50万円を Ruby 開発資金としよう、と決めていました。ただ、思ったより協賛金が集まり、また多めに見積もっていた項目も多く、最終的には100万円を超える結果になりました。
スポンサーの皆様から、大変多くのご支援を頂けることができました。本当に感謝感謝です。
チケット収入(懇親会費用含む)の割合が少ないのは、意外なところでしょうか。早期割引チケット 3,000円、懇親会5,000円という価格帯は、高いと思う人、安いと思う人がいるようで、なかなか難しい。個人的には、映画1.5回分くらいは楽しめるイベントだったんじゃないかと思うんですが、どうでしょう。5,000円の懇親会は、250人の箱を用意したんですが、120人くらいで、やはり高かったでしょうか。
「学生割引、女性割引、男性以外の割引チケット」の1,000円は、価格帯としてはソコソコ妥当だったのではないかと思います。無料でも良かったのですが、有料にすることで、少しハードルを上げて、「とりあえず登録しておこう」という人を無くしたかったという意図から、有料にしました。ただ、クレジットカード必須というところで登録しづらかった方もいらっしゃったようです。
会場費高いですね。200万円を超えています。さすが、秋葉原駅前という一等地。
内訳を書いておきます。200万円というのは、会場の設備費+飲食物の代金の合計になります。
実は、メインホール(400人くらい)は60万円で、そんなに高くないです。 プロジェクタ代が高いんですよね。 5C~5G というのは、小さな会議室になります。
飲食物はこんな感じで会場に頼みました。
品目 | 単価 | 個数 | 小計 |
コーヒー | \300 | 600 | \180,000 |
水 | \130 | 480 | \62,400 |
焼き菓子盛り合わせ | \6,000 | 12 | \72,000 |
お菓子盛り合わせ | \6,000 | 7 | \42,000 |
弁当 | \1,000 | 40 | \40,000 |
お茶 | \100 | 40 | \4,000 |
合計 | \4,00,400 | ||
合計(+税) | \432,432 |
会場経由で購入しないと駄目、ってことで、だいたい割高です。 コーヒーと水、お菓子。これはあたりでした。依頼してよかった。 休憩時間のおともによかったんじゃないかと思います。 水は大量に余りましたが、まぁ足りないよりは良かったと思っています。
お弁当も、手配して良かったです。スタッフは外に出づらいというのもあるし、スピーカーは交流ができて良かったようです。 えいやと40個手配したんですが、うまく全部はけました。よかった。
ミーティング代50万というのがでかいですが、要するに前日関係者ディナー、打ち上げ代など、関係者の飲食代です。この辺、税務署に、個人の利益供与にあたらない金額、というのを伺って(まぁ、常識的な値段というところですが)開催しています。あと特定個人向けの支出だと駄目とか、そういうのがあるそうです。詳しくは税務に詳しい方に聞いて下さい。
ネットワーク(会場 Wifi)17 万円は、CONBU さんからの実費の請求です。 普通に業者さんにお願いすると、100万円くらいかかるそうですが、それに比べると破格でした。ありがとうございます。 会場がネットワークを持っていたそうですが、不安ということで、追加でネットワークをひいたりして頂きました。
寄付10万円は、色々お骨折り頂いた日本Rubyの会への寄付になります。
だいたい、笹田が全部立て替えたので400万円くらいの立て替えになりました。 この規模になると、資金的な余裕がある程度ないとつらいかと思います。 開催月のクレジットカード払いが 80 万円という、(私としては)おかしな状況になったりしました。 そういえば、準備期間中に、家を買おうか、みたいな話をしていたんですが(結局買わなかったんですが)、ちょうど東京11のために立て替えをしていたので(まだしていますが)、頭金がやばい、みたいな話がありました。 キャッシュフローに気をつけろ、というのは本当ですね。
スポンサーは、Ruby 3 スポンサー(60万円以上)、Ruby スポンサー(50万円以上)、Gold スポンサー(20万円)という3グレードにしました。が、実質は Ruby と Gold でした。当初は、Silver 10 万円を用意していたのですが、集金をお願いする高橋会長に、「面倒だからやめましょう」と言われてこの種別になりました。金額について、20万が底というのは高い、という声がいくらかありました。こういう事情だったんです。出して下さってありがとうございます。
金額に「以上」って書いておけば、天井知らずで貰えるかな、と思ったんだけど、きっちり規定の金額をお支払い頂きました。つまり「以上」は無駄だった。
Ruby スポンサーのお話を聞いていると、やはりお金を出すのはタイミングが良かった、このタイミングだから出せた、というところが多いですね。協賛動機を考えれば、もっともな話ではあります。タイミングが良かったので、本当はもっと出せた、みたいな話もチラホラ。
あと、開催趣旨や講演者が良いね、だから出せました、という話は沢山伺いました。そこは計算通りです。
メリットの設計について、何人かの方々にレビューをお願いして決めました。 好評だったメリットもあれば、なくてもよかったなぁ、というメリットもありました。
正直、もっと簡素でもよかった気がします。どうですかね?
実際どうだったのか、例えば、リクルーティングの役に立ったのか、というと、どうだったんでしょうか。チラホラ、応募があったとか話は聞くのですが、聞きづらいし、なかなか定量化しづらい部分ですよね。
スポンサー対応は、基本的にメールベースで、共通メーリングリストを作成して行ないました。秘匿しなければならないような情報は、さすがに個別で連絡をとりますが、なるべく ML。個別対応はしんどいですから(でも、細かいところは、結局やってました)。
あと、意図して挨拶文などを廃したメールを書くようにしていました。 省力化の一環でもあるのですが、こちらは趣味で行なっている、ということをきちんと示したい、という意図がありました(先方はビジネスである可能性がありますが、こちらはそうではないわけです)。
そんなわけで、メールのフォーマットがなっとらん、と気分を害された方がいらっしゃいましたら、ごめんなさい。
しかし、最近はビジネスのメールも虚礼を廃するようになってしまった(それで通じるしね…)。
趣意書に書いたとおり、「プログラムの実装技術について議論する」内容を発表してもらうように色々模索しました。
まず、選んでいたときに最も私が聞きたい実装技術の話が出来そうな、そして私が声をかけられる人達に、基調講演、招待講演を依頼しました。東京11は、なにものかよくわからない、一地域Ruby会議です。この基調・招待講演者によって、誰が見ても、どんなカンファレンスであるか、ということがわかるようになったんじゃないかと思います。
CFP については、「技術的好奇心を改めて呼び起こし、プログラミングの難しさ、そして楽しさを再発見する場を目指します。」とあり、敷居が高いです。高いので、あんまり集まらないかな、と思って、これは、という人達に声を沢山かけました。この辺の努力はだいぶしました。やはり、このカンファレンスについては、プログラムが重要です。
結果、12 の応募があり、そのうち 6 個の採択になりました。 本当は、4個くらいのつもりだったんですが、プログラム委員の審査結果が拮抗して、このようになりました。 なので、ギュウギュウ詰めのプログラムだったんですが、招待講演の小崎さんが直前にキャンセルになって、最終的には少しマシになりました。
落選した方の話も、とても面白いご提案ばかりだったと思います。ご応募いただきまして、ありがとうございました。
私が関わるので、なるべく Ruby internal の話じゃないように意識しないとな、と思ってたんですが、 だいぶ話題がばらけて、とても良かったと思います。
ご発表は、スケジュール に、発表資料と動画があるので、ご覧下さい。また、るびまのレポートにも概要がしっかりと載っています。
発表者に、事前インタビューを行ないました。これを、るびまの特集号(preTokyoRubyKaigi11)としてまとめました。
笹田がインタビューとテープ起こし、記事化を行ない、zunda さんに編集をして頂きました。
インタビューの目的は五つありました。
一つ目。事前にインタビュー記事を公開して、参加者に見て貰うことにより、どんな発表であるかを知って貰い、予習してもらうことで、より発表を理解してもらう、ということ。「発表は、何も知らない内容よりも、7割8割知っている内容を聞く方が、満足度が高い」みたいな話がありますが(出典忘れた)、それはあると思います。ある程度、どのような発表であり、心づもりがあるだけでも、有意義に聞けるのではないかと思います。
学会などでは「予稿」というものが事前に配付されます。発表する内容を、レポートとしてまとめたものであり、基本的に発表はその内容についてのものになります。それでも、「同じ内容だったら、発表の意味が無い」という話にはなりません。いくつかの理由があるかと思いますが、実際に予習をしておき、著者による発表で要点を整理したほうが、より適切な理解へ辿り着きやすく、そしてその後にしっかりした議論ができる、ということがあるかと思います(まぁ、全部ちゃんと読む時間が無い、ってのもあると思いますが。その場合、リファレンスとして予稿を使ったりします)。今回、どの程度、この「予稿」の意味を達成できたかは未知数ですが、「先にわかっていて良かった」というのがありました。
ちなみに、発表者に予稿書いて、と言ったって、まぁ書いてくれません(忙しいですし、ちゃんとしたレポートを書くのは大変ですから)。なので、運営側(主に笹田)がコストを払って事前に用意しました。本当はテープ起こしなどで外注することで、楽をする予定だったのですが、外注するのが面倒そうで、結局全部自分でやってしまいました。これは失敗だったと思います(もの凄い大変だった)。
事後アンケートでも、予習になって良かった、といった意見を頂いています。
さて、目的の二つ目。広報です。インタビュー記事を公開することで、東京11がどんなイベントであるか、さらに広めるということです。例えば、奥さんのインタビューを公開後、目に見えて参加登録者数が増えましした。
三つ目は記録に残す、という意図です。発表資料も公開してもらっていますが、事前インタビューでは発表意図なども聞けましたので、残す価値はあったかと思います。
さて、四つ目。これが一番大事ですが、発表者に事前インタビューすることで、発表の内容を事前に考えて貰う、というものです。皆さん忙しいですから、直前にならないとなかなか発表準備をしないものです(私だけ?)。インタビューで話をしてもらって、考えをまとめて貰い、発表準備を強制的にしてもらう、というものです。
そして最後。多分私は運営側の仕事で、発表を聞けないことが予想されていましたので、先に内容を聞いておこう、というものです。インタビューなので、質問も自由にでき、聞きたいことを満足するまで聞くことができます。役得ですね。
前述の通り、笹田がインタビューを行ない、テープ起こしを行ないました。インタビューは、(1) 実際に伺って話を聞く (2) Skype 等で話を聞く (3) チャットで話を聞く、の3通りありました。編集は (3) が楽で、色々聞くには (1) が楽。(2) は気楽ですが、音声状況が悪いことが多く、テープ起こしが大変でした。
本当は、何人かで手分けをして、テープ起こしは外注、という体制を考えていたのですが、その体制を作るのが難しく、私一人でやることにしました。繰り返しになりますが、これは失敗でした。大変だった。
今回はポスター発表を若干数募集しました。
ポスター発表とは、何か発表したい内容をポスターにまとめ、そのポスターの前で発表者が待機する、という発表スタイルになります。企業のスポンサー特典であるポスターブースがあるので、そのついでに企画しました。
結構、好評だったと思います。スポンサーを良い場所(入り口近く)にしたため、ポスター発表ブースが奥の方になってしまい、目立ちづらいところになっていたのは申し訳なかったです。
スピーカーに対する賞じゃなくて、スピーカーが誰かに感謝する賞です。どういう感謝基準でもいいんですが。
建前としては、賞をもっとみんなにあげまくったほうが、世の中のためになるんじゃないかと考えて企画しました。
本音では、予算が余ったので、受賞者を招待して、なるべくお金を使いたかった、という事情があります。 発表者(すごいプログラマ)が感謝する人なんで、東京11に来て貰えれば、それは参加者にとっても価値のあることだと思うので、正当化できる支出だと思ったためです。
アンケート結果を見ると、賛否両論で、「やってよかった」「やる意味がわからない、やらない方が良かったのでは」という意見を頂きました。
正直、グダグダだったので、もうちょっとちゃんとやるべきだったなぁ、と思います。
ステッカーのみ用意しました。1,000枚で約3万円。一枚30円。 鳥井さん作のロゴ。
個人的には、ノベルティにTシャツなどに予算を使うくらいなら、参加費を下げるべきだと思っています。参加者は発表を聞きに来ているのであり、ものを目当てにくるわけではない、という考え方です。なので、ノベルティについては手を抜く代わりに、発表に関することは、しっかり準備しました。
企画というか、設備として、託児スペースを用意するつもりでした。 出張の託児サービスを依頼して、お子さんを預かって貰おうかと。 しかし、会場から、他の会議室利用者の邪魔になるのでまかりならん(やるなら、会議室を貸し切って欲しい)と言われてしまい、泣く泣く断念しました。 このようなサービスを検討されている方は、先に会場に確認することをオススメします(今回は、業者さんと、いくらか話を進めていた段階で発覚しました)。
結局、育児スペースとして、おむつ替えや、お母さんが授乳などを安心してできる区切られたスペースを一個用意しました。ただ、この意図で利用された方は居なかったとか。広報不足ですね。RubyKaigi 2016 のほうは、うまくやっていそうです。
事故がなくてよかったです(書くのが面倒になってきた)。 協力して下さった皆様、ありがとうございます。
一応、タイムテーブルだけ書いておきます。
あ、質疑応答が良かったって話は聞きましたね。 ステージの前あたりにマイクを置いて、「質問がある人は来い」というスタイル。 沢山の人が列に並んでくれました。メリットは、マイク運びのコストが削減できる、質疑応答キューが可視化できる、可視化することで、俺も並んじゃおうかな、と質問を誘発する、といったところでしょうか。
「学会スタイル」と言ってた気がしますが、実は学会でもマイク運ぶ、ってスタイルもポピュラーであり、今回は純粋にマイク運びというコストの削減が目的でした。
質問には技術が必要です。そういう意味で、質問が多かったのは、そういう技術を持っていた参加者の方々が多かったからでは、という気もします。 質疑応答に参加して下さった皆様、ありがとうございます。あと、意図して質疑の時間がオーバーしても打ち切らない司会者の差配が良かったかもしれません。つまり私(司会者)偉い。
カラオケのパセラのビルでやったんですが、名物ハニトーというのを初めて見ました。サービスで付けてくれたそうです。 ついでに、Ruby コミッタの zzak(ザック)が誕生日だったそうなので、一個余分にバースデーケーキに見立てて用意してくれました。これも、サービスしてもらえました。ダーツ台とかあって、遊べてよかったんじゃないでしょうか。お金があると、色々オプションが広がっていいですね。
だいたい、こんな感じでした。
関係者打ち上げは、スポンサーの方、スタッフの方に声をかけ、お集まり頂きました。あまり、スポンサーをお呼びするというのは聞きませんが、今回はスポンサーの方からの御礼とヒアリングを目的として、打ち上げに来て頂くことにしました。一社づつ回ると大変ですから。ヒアリングというのは、反省点と、次回あるならどうか、という相談ですね。今のところ、次回の予定はないんですが。
関係者資料は、アンケートをまとめたり、収支をまとめたり、人数の詳細やウェブのアクセス数などをまとめたりしたもので、今後の参考のために事実関係をまとめたものになります。お世話になった皆様へのご報告と、それから未来の自分へ(どうせ忘れてしまうので)備忘録として作成しました。このレポートも、その一環かもしれませんね。
あまりまとまっていない報告で恐縮ですが、多くの方に助けて頂いて、無事東京Ruby会議11は成功することができました。この場を借りて、重ねて御礼申し上げます。
個人的にも、色々勉強になりました。とくに、税務面。
東京11は、上記の通り、一人でできる範囲に収めるため、たくさん手を抜きましたが(インタビューは手を入れすぎましたが)、そこそこ成功したんじゃないでしょうか。 カンファレンスで大事なのはコンテンツだと思っています。 そこに手を抜かなかったことが、成功の一番の要因ではなかったかと思います。