Yokohama.rbの紹介と第100回レポート

Yokohama.rbの紹介と第100回レポート

横浜で行われる老舗の地域.rb “Yokohama.rb” がついに 第100回 を迎えました。本記事ではYokohama.rbの紹介と第100回の様子をお伝えします。

Yokohama.rbについて

Yokohama.rb は、Ruby技術者たちが横浜に集まってRubyに関する何かをする地域Rubyistコミュニティです。

現在は毎月第3土曜日くらいに、横浜市神奈川地区センター(最寄駅: 東神奈川、仲木戸) でMeetupを開催しています。

記念すべき 第0回 は2010年9月、 @dan5ya さんが発起人となって開催されました。Rubyの最新バージョンが1.9.2だった頃です。

初期は和室で開催され「寺子屋」などとも呼ばれていました。今は少しコンパクトな小会議室に部屋を移して行っています。

terakoya

Yokohama.rbの内容

Yokohama.rbの内容は基本的に「持ち寄り発表+もくもく会」です。何か話したいことがある人は前に出て発表し、もくもくしたい人は後ろの方でもくもくと作業を進めます。ただ、もくもく側も静まり返っているわけではなく、最近気になる技術の話や業務で悩んでいる内容の相談などの情報交換が行われます。また、この中でRuby初学者のお悩み相談にのるのも秘かなコンテンツだったりもします。

この発表や会話の内容も時期とともに移り変わってきました。

初期

初期は、まだRubyを採用している企業が少なくみんなで集まっては「Rubyを趣味じゃなくて仕事で書きたい」と語り合っていた時期でした。 この頃始まった名物コンテンツが「Rubyレシピブック 第3版 303の技」の読書会です。始まったのは2011年7月のYokohama.rb第10回。そして2018年10月のYokohama.rb第95回まで、実に7年以上の時間をかけ、サンプルコードを実際に打ちながら丁寧に読み解きました。

今でも読書会は本を替えて続いており、「RubyでつくるRuby ゼロから学びなおすプログラミング言語入門」を少しずつ読み進めています。

中期

Yokohama.rbが始まってからしばらく経ち、Rubyが普及した頃には参加者の多くが業務で腕利きRubyistとして活躍するようになっていました。これに伴い、トークの話題もRubyを業務で使いこなすための話題が多くなります。Railsを使っている参加者が多く、Railsのレールをいかに乗りこなすかやRailsのDB設計の議論が喧々諤々と交わされるようになりました。もちろんRails以外のトピックもあり、SinatraやPadrinoも話題にのぼりました。RubyMotionが毎回のように話題に出ていたのが特に記憶に残っています。

最近

参加者のRuby業務歴が長くなりすっかりベテランが増えた最近では、Rubyでアプリケーションを作るだけでなく「サービス全体を見渡して仕事をする」参加者が増えてきました。インフラやシステム全体のアーキテクチャに守備範囲が広がった常連たちの話は自然とジャンルが広がり、最新のクラウドサービス動向や「システムの中のどこでRubyを使うべきか、使わないべきか」というような話が多くなります。著者は普段Rubyでしか仕事をしていないので、視野が広がる良い刺激となっています。

また、運営にも少し変化があり、ゆるく長く継続開催するために各月の運営担当を有志による持ち回り制にして冗長化しました。今では特定の誰かがいなければ開催できない、ということはなくなっています。

そんな中で、Yokohama.rbはついに第100回を迎えました。

第100回の様子

Yokohama.rb Monthly Meetup #100 は2019/3/16(土)に開催されました。

記念すべき第100回ということで、いつもの開催よりちょっとだけ多くの人が集まり、会議室がいっぱいになりました。

ただそこは「ゆるく長く」のYokohama.rb。特別なコンテンツなどはありません。

いつもの人もお久しぶりの人も最近初めて参加した人も、最初こそ「第100回おめでとう」と口にするものの、後はごくごくいつも通りに会が進みます。

yokohamarb100th

ただ、1つだけ特別なイベントとして、お祝いのケーキだけは頑張って用意しました。海をイメージしたブルーの下地に、Yokohama.rbのロゴとRuby、そして横浜の港のモチーフとして錨があしらわれています。

(なお、ケーキ発注の時はいい感じのRubyのロゴのサンプルとして よちよち.rb みんなで LT デビューしよう会 イベントレポート の写真を使わせていただいたりしました)

yokohamarb100th_cake

ケーキ入刀は、るびま編集とYokohama.rb運営でお馴染みの @miyohide さんです。

切り分ける数の多さにだいぶ苦労しつつも無事切り分けてもらい、全員で美味しくいただきました。

ケーキ以外はごくごくふつうの、とてもYokohama.rbらしい第100回だったと思います。

miyohide

それぞれのメンバーにとってのYokohama.rb

第100回の後、メンバーの何人かが、Yokohama.rbが自分にとってどんな場所か、コメントを寄せてくれました。

@miyohide さん

Yokohama.rbは私を育ててくれた場所です。Rubyについて右も左も分からない頃から多くの知見を得ることができ、多くの友人もでき、たくさんの言葉をかわしてきました。これからもこの集まりを大事にしていきたいです。

@hamakn さん

エンジニアに限らず、人とコミュニティの関係は多様なものですが、自分にとってのYokohama.rbは、昔はRuby/Railsの知識を得るところ、今は気楽に業界の話ができる友人がいるところ、です。居心地のよい趣味の集まりをこれからもやっていくぞ!!

@igrep さん

私にとってYokohama.rbは、プログラマーとしてのコミュニティー活動の原点です。 Yokohama.rbでほかの参加者のみなさんと切磋琢磨できたからこそ、自信を付けてRubyの仕事を得て、その後の成長につなげることが出来ました。 今はRubyに触れることは少なくなってしまいましたが、これからも大切にしたいと思います。 ru(_ _)by

@u1tnk さん

Yokohama.rbは地味に第一回から参加していて僕としても初rubyコミュニティだしここが近所で開催されてなかったら全然違う人生だと思うので感謝しています。200回めざしてゆるーく続けていきましょう!

@kymmt さん

Yokohama.rbは初めて参加したコミュニティで、初心者だった私は会話を聞いているだけでも大きな刺激を受けたことを思い出しますし、読書会や議論を通じて成長することができました。今では仕事でRubyを書いていますが、その転機はYokohama.rbのみなさんとの出会いです。これからもよろしくお願いします。

@katsumata さん

昔1度だけ参加をし、職業プログラマになって改めて参加させてもらった時、当時お話させていただいたYokohama.rbのみなさんが変わらず活動されていることにとても感動したのを覚えてます!これからもYokohama.rb & 参加者の方々と関わっていけたらなと思います!

@yukaina さん

Yokohama.rbが始まった当時はRubyは全くの初心者で、いつかはRubyを使って仕事をしたいなと思ってた頃が懐かしいです。 いまだにYokohama.rbで学び、知ること多々ありますが、Rubyを使った仕事につけていることは、Yokohama.rbのおかげだと思っています。

@kurotaky さん

2015年5月のYokohama.rb第56回でLTをしました。地域Rubyコミュニティで発表するのは人生で初めてでしたが、Yokohama.rbのみなさんは暖かく迎え入れてくれました。この時をきっかけにるびまのお手伝いをさせて頂いたり、沢山のRubyistとお話ができるようになりました。ありがとうございます。地元に帰る時はまた顔を出そうと思っています。これからもよろしくお願いします!

Yokohama.rbは今月もあなたをお待ちしています

第100回以降も、Yokohama.rbは引き続き毎月開催されています。ご都合のよい月に、参加してみませんか?

横浜近辺にお住まいの方もそうでない方も、ぜひお越しください!

著者について

@publichtml

Railsエンジニア。Yokohama.rb初参加はたぶん第7回。 Yokohama.rbでの1番の思い出は、Yokohama.rbに誘ってくれた人とペアプロした時に相手が1人夢中になって置いてけぼりにされてしまい、怒り心頭で「あなたとはもう二度とペアプロしません」と言い渡したこと。その相手が人生のパートナーとなった今でもその言葉は忠実に守られていますが、最近になって「またペアプロしてみようか」という話も出ています。

さて、今度こそまともに和やかなペアプロができるのでしょうか?その結果が気になる人は、ぜひYokohama.rbにお越しください。